京都文化博物館にて、フィンランドのデザインハウス「マリメッコ」の世界を体感できる「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love」が、2026年7月4日から9月6日まで開催されます。本展は、創業者アルミ・ラティアの言葉を手がかりに、様々な年代のドレスやアートワーク、ファブリックを通じて、マリメッコの創造の美学や、受け継がれるプリントメイキングの技を多角的な視点から紹介する展覧会です。

マリメッコ とは?
マリメッコは、1951年にフィンランドで誕生したデザインハウスであり、世界に先駆けて誕生したライフスタイルブランドの一つです。
アイコニックで明るく豊かなプリントデザインは、ファッションだけでなくインテリアや建築などライフスタイルのすべてに広がり、今日まで人々の暮らしを彩ってきました。
ヘルシンキにある自社のプリント・ファクトリーでは、デザイナーたちが熟練の職人と協力し、オリジナリティを追求したタイムレスなデザインを創造し続けています。
[2]_創業者のアルミ・ラティア
創業者のアルミ・ラティア(1912-1979) 

[3]マリメッコ初のファッションショー01 07
マリメッコ初のファッションショー

[5]_Oivaシリーズ
「Oiva」シリーズ:サミ・ルオッツァライネン 図案:マイヤ・ロウエカリ《ラシィマット》2009年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Sami Ruotsalainen/Maija Louekari 2009 

[7]《ウニッコ》 マイヤ・イソラ
《ウニッコ》マイヤ・イソラ 1964年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Maija Isola 1964 

[9]《カイヴォ》マイヤ・イソラ
《カイヴォ》マイヤ・イソラ 1964年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Maija Isola 1964 

[10]《シイルトラプータルハ》マイヤ・ロウエカリ
《シイルトラプータルハ》マイヤ・ロウエカリ 2009年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Maija Louekari 2009 

[11]《セッペル》アンッティ・ケッキ2022年
《セッペル》アンッティ・ケッキ 2022年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Antti Kekki 2022

マリメッコの美学
「日常生活に美しさを取り入れたい」というアルミ・ラティアの思いのとおり、マリメッコのプリントデザインは、大胆な色彩のコントラストと心躍るようなパターンで、私たちの暮らしに喜びと自由なインスピレーションを与えてきました。
「完全なる不完全さ」とも言われる斬新なデザインの背景には、人の手によるぬくもりと、フィンランドの自然や機能主義、文化が根強く反映されています。
本展では、1960年代から近年に至るまで厳選された約70点のドレスが一堂に集結 。鮮やかで印象的な色やパターン、機能美に富んだシルエットを通じてマリメッコの美学を紹介します 。身にまとうアートとしてのドレスが、年代ごとにどう変化してきたのかを、豊かな色彩とともにたどることができます。
[12]マイヤ・イソラ《ウニッコ》クリスティーナ・イソラ
図案:マイヤ・イソラ《ウニッコ》1964年/クリスティーナ・イソラ 2003年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Maija Isola/Kristina Isola 1964/2003 

[13]アンニカ・リマラ《クラーヴァ》《ミュリュスキュリュフテュ》
図案・ドレス:アンニカ・リマラ《クラーヴァ》1967年/《ミュリュスキュリュフテュ》1968年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Annika Rimala 1967/1968 

[14]アンニカ・リマラ《ランケッティ》《ピルヴィ》
図案・ドレス:アンニカ・リマラ《ランケッティ》1963年/《ピルヴィ》1964年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Annika Rimala 1963/1964 

[15]アンニカ・リマラ《イソライネ》《ナッピメッコ》
図案・ドレス:アンニカ・リマラ《イソ ライネ》1965年/《ナッピメッコ》1967年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Annika Rimala 1965/1967 

[19]脇阪克二《カタラ》リーサ・スヴァント《リエユ》
図案:アンッティ・ケッキ《コルミッコ》2022年/ドレ ス:《カルケロ》2023年 © Marimekko Oyj Suomi-Finland Antti Kekki 2022/2023

創造のプロセスを可視化する
マリメッコはプリントメイキングの技を通じて、常に独創的なアイデアを現実のものへと変えてきました。創業当時から現在に至るまで、デザイナーやアーティスト、職人らが協働して数多くの作品を生み出しています。
本展では映像やファクトリーの道具、デザイン画などを通じて、創造のプロセスを可視化します。さらに、アートユニット・plaplaxがプロジェクションによるダイナミックな展示空間を創作。マリメッコのひらめきが形になる世界を体感することができます。
[20]plaplaxによる展示空間イメージ
plaplaxによる展示空間イメージ ※画像はイメージです。 

[21]マリメッコ社のファクトリーにてファブリックがプリントされる様子
マリメッコ社のファクトリーにて、ファブリックがプリントされる様子 Photo: Yuki Ogawa 

[22]アンッティ・ケッキのアトリエ
アンッティ・ケッキのアトリエ Photo: Takuya Nagata 

[23]マイヤ・ロウエカリのスケッチ
マイヤ・ロウエカリのスケッチ Photo: Yuki Ogawa

皆川 明とのコラボレーション
「人々が集えば本物で意味あるものを創造できる」という信念のもと、マリメッコはこれまで多くのアーティストと共同作業を行ってきました。今回は、テキスタイルブランド「mina perhonen(ミナ ペルホネン)」の前進である「mina」の創設者であるデザイナー・皆川明氏との企画が実現。皆川氏がマリメッコとの対話を重ね、独自の視点でブランドを再解釈した新作インスタレーションが公開されます。
[24]皆川明とMinna Kemell-Kutvonen
皆川 明(左)とマリメッコのデザイン・ディレクター Minna Kemell-Kutvonen(右)
マリメッコ社のファクトリーにて Photo: Yuki Ogawa 

[25]マリメッコ社にてプリントのカラーを選定する様子
マリメッコ社にてプリントのカラーを選定する様子 Photo: Yuki Ogawa 

[26]Minagawa_photo by Yayoi Arimoto
皆川 明 Photo: Yayoi Arimoto

展覧会キービジュアル
展覧会のキービジュアルは、3人のデザイナーによるファブリックパターンの模様で構成されています。
マリメッコのプリントデザインの特徴は、有機的で手作りの温もりを感じさせる表現と、“不完全さの美しさ”にあります。あえて揺らぎやムラを残すことで、プリントに生命感が生まれます。また、フラットスクリーン印刷による色の重なりが「第三の色」を生み出し、奥行きと豊かさをもたらします。
アートディレクターの田部井美奈氏が手がけたこのビジュアルには、こうしたマリメッコの要素が見事に表現されています。
[1]marimekko_キービジュアル_square_CMYK
展覧会キービジュアル 右上:Klaava, Annika Rimala, 1967/ 下:Viidakko, Pentti Rinta, 1981/ 左上:Seppel, Antti Kekki, 2022

会場内は、一部の作品を除いて写真撮影も可能です 。様々な年代のドレスやアートワーク、ファブリックが織りなす空間で、時代を超えて愛されるデザインの秘密や、鮮やかな色彩と大胆な構図が生み出す“模様のちから”を、体感してみてはいかがでしょうか。

【開催概要】 
展覧会名:マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love 
会期:2026年7月4日(土)~2026年9月6日(日) 
会場:京都文化博物館 4・3階展示室 
開室時間:10:00~18:00(金曜日は19:30まで) ※入場は閉室の30分前まで 
休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火) 
入場料金:一般2,000(1,800)円  大高生1,600(1,400)円  中小生700(500)円
※( )内は前売および20名以上の団体料金。
※未就学児は無料(ただし、要保護者同伴)。
※学生料金で入場の際には学生証を提示すること。
※障がい者手帳などをご提示の方と付き添い1名までは無料。
京都展公式サイト:https://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/20260704-0906/
展覧会公式サイト:https://marimekko-ex2026-2028.jp/