2026年4月18日から6月14日まで京都文化博物館にて、特別展「原安三郎コレクション 北斎×広重」が開催されます。
本展では財界で活躍した原安三郎氏のコレクションから、葛飾北斎と歌川広重の名品約220件が一堂に会します。あわせて、肉筆画も特別出品され、浮世絵師の筆技を間近に見ることができます。

原安三郎コレクションとは
大正のはじめから長年かけて集められた原氏のコレクションは、2005年に初公開されると、その質の良さと量の多さにおいて最大級の発見と言われました。特にシリーズが揃った「揃物」が充実しており、保存状態も良好です。氏の審美眼にかなった作品群は、摺りの発色が鮮やかに保たれ、今なお当時の色彩を伝えています 。
第1章 北斎
第1章では葛飾北斎に焦点を当てます。
原安三郎コレクションには、北斎が70歳頃から手がけた錦絵の名所絵シリーズが、ほぼ網羅されています。
〈冨嶽三十六景〉、〈諸国瀧廻り〉、〈雪月花〉、〈諸国名橋奇覧〉、〈千絵の海〉といった著名なシリーズが、「揃い」で所蔵されているのは貴重です。
富士山を大迫力で描いた《冨嶽三十六景 凱風快晴》は、北斎の代表作として有名です。
また、彫師や摺師の技術力が光る《諸国瀧廻り 下野黒髪山きりふりの滝》や、橋だらけの風景に挑戦した《諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし》も登場します 。
《千絵の海 甲州火振》は、江戸時代には珍しい星空と幾何学的な水流の表現に注目。さらに怪談をテーマとした〈百物語〉、絵本『富嶽百景』3冊などもあわせて展示されます。
原安三郎コレクションには、北斎が70歳頃から手がけた錦絵の名所絵シリーズが、ほぼ網羅されています。
〈冨嶽三十六景〉、〈諸国瀧廻り〉、〈雪月花〉、〈諸国名橋奇覧〉、〈千絵の海〉といった著名なシリーズが、「揃い」で所蔵されているのは貴重です。
富士山を大迫力で描いた《冨嶽三十六景 凱風快晴》は、北斎の代表作として有名です。
また、彫師や摺師の技術力が光る《諸国瀧廻り 下野黒髪山きりふりの滝》や、橋だらけの風景に挑戦した《諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし》も登場します 。
《千絵の海 甲州火振》は、江戸時代には珍しい星空と幾何学的な水流の表現に注目。さらに怪談をテーマとした〈百物語〉、絵本『富嶽百景』3冊などもあわせて展示されます。

葛飾北斎《冨嶽三十六景 凱風快晴》

葛飾北斎《諸国瀧廻り 下野黒髪山きりふりの滝》

葛飾北斎《諸国名橋奇覧 飛越の堺つりはし》

葛飾北斎《千絵の海 甲州火振》
第2章 広重
原安三郎コレクションには、広重の主要な名所絵シリーズの多くが「揃い」で所蔵されています。本展では〈東海道五拾三次之内〉(保永堂版)、〈京都名所之内〉、〈雪月花〉、〈冨士三十六景〉の4つのシリーズが揃って紹介されます(会期中展示替えあり)。
《東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景》では、門の向こうに江戸時代の喧騒を垣間見ることができます。
《東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景》では、門の向こうに江戸時代の喧騒を垣間見ることができます。
《武陽金沢八勝夜景》立体感と静けさを見事に表現した逸品です。さらに、京都・嵐山の春の風景と市井の人々の息遣いが伝わる《京都名所之内 あらし山満花》、広重の十八番である夜景と雨を美しく描いた《東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図》など、穏やかな色彩感覚で季節の移り変わりや天候を表現した広重の世界が広がります。

歌川広重《東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景》

歌川広重《武陽金沢八勝夜景》

歌川広重《東海道五拾三次之内 沼津 黄昏図》
こんなに違う北斎×広重
北斎と広重は、同じ風景でも、全く異なる構図で描くなど、完成作品には大きな違いがあることがしばしばあります。
愛知県岡崎市の矢作川に架かる橋を描いた作品では、奇抜さが目を惹く北斎の《諸国名橋奇覧 東海道岡崎矢はきのはし》に対し、広重の《東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋》は、モチーフをできるだけ省略し、向こう岸に城を入れることで名所絵としての伝統を受け継いでいます。同じ場所を描いた2人の作品を見比べられるのも、本展ならではの魅力の一つです。
愛知県岡崎市の矢作川に架かる橋を描いた作品では、奇抜さが目を惹く北斎の《諸国名橋奇覧 東海道岡崎矢はきのはし》に対し、広重の《東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋》は、モチーフをできるだけ省略し、向こう岸に城を入れることで名所絵としての伝統を受け継いでいます。同じ場所を描いた2人の作品を見比べられるのも、本展ならではの魅力の一つです。

葛飾北斎《諸国名橋奇覧 東海道岡崎矢はきのはし》

歌川広重《東海道五拾三次之内 岡崎 矢矧之橋》
特集 原安三郎の慧眼
コレクションには、浮世絵師たちが一点ずつ直筆で描いた肉筆浮世絵も多く含まれます。江戸初期から近代に至るまで体系的に蒐集されており、原氏の学究的な一面もうかがえます。
本展ではこのコレクションから、画系的に北斎へとつながる宮川長春や勝川春章、広重へと連なる歌川豊春や豊広、さらには上方浮世絵で活躍した月岡雪鼎らの、選りすぐりの名品を鑑賞することができます。

月岡雪鼎《野辺美人図》
原安三郎コレクションから、北斎と広重の名品が約20年ぶりのラインナップで紹介される貴重な機会となります。
歌川広重の〈冨嶽三十六景〉シリーズなど、本コレクションとして初公開の風景画の名品を通して、江戸の豊かな世界を旅してみてはいかがでしょうか。
【開催概要】
展覧会名:特別展「原安三郎コレクション 北斎×広重」
会期:2026年4月18日(土)〜6月14日(日)※会期中に展示替えあり
会場:京都文化博物館(京都市中京区三条高倉)
開室時間:10:00〜18:00(金曜日は19:30まで)※入場はそれぞれ30分前まで
休館日:月曜日(5月4日は開館)、5月7日(木)
京都文化博物館ホームページ:https://www.bunpaku.or.jp

