年末の休暇を利用して、台湾の嘉義県にある国立故宮博物院 南院を訪れました。今回は、故宮博物院100周年を記念した歴史的な展覧会の様子についてご紹介します。

台北から南院へ
旅の始まりは台北駅です。台湾新幹線(高鉄)を利用し、嘉義駅まで約1時間半の快適な移動でした。

新幹線の嘉義駅に到着後、バスに乗り換えて約15分ほどで、広大な敷地を持つ国立故宮博物院 南院に到着します。訪れた12月27日と28日は開館記念日にあたり、入館料が無料となっていました。

新幹線の嘉義駅に到着後、バスに乗り換えて約15分ほどで、広大な敷地を持つ国立故宮博物院 南院に到着します。訪れた12月27日と28日は開館記念日にあたり、入館料が無料となっていました。


南院で北宋「三大至宝」が一堂に
これら3作品は、展示期間が厳しく制限されている作品です。今回は故宮博物院100周年を記念して、3巨匠の傑作を同じ空間で鑑賞できるという、貴重な機会となりました。会場内では、少し離れた場所からの撮影もOKでした。
最新技術による没入型体験「走入畫中」
また、古典作品を最新技術で読み解くデジタル・インタラクティブ・インスタレーション「走入畫中(絵の中へ)」も見どころの一つです。
《谿山行旅図》や《早春図》を題材に、モーションセンサーを用いて絵画世界を立体的に再構築。鑑賞者は、描かれた人物や山水を間近に眺めるだけでなく、鳥の視点で古代の名画を俯瞰し、その内部を旅するかのような体験を味わえます。千年前の芸術が現代の没入型表現として鮮やかに立ち上がる、きわめて意欲的で完成度の高い試みでした。
蘇氏3代の墨跡と汝窯の美
展示室S302では、書の名品《眉山蘇氏三世遺翰冊(宋 蘇氏三代墨跡)》を鑑賞しました。これは北宋を代表する文人一家である眉山蘇氏の三代、計4名(父の蘇洵、長男の蘇軾、次男の蘇轍、蘇軾の子の蘇過)の手稿が同時に収められた極めて稀有な冊頁です。

北宋時代に作られた汝窯(じょよう)なども展示されており、当時の高い文化水準を多角的に感じることができます。

北宋時代に作られた汝窯(じょよう)なども展示されており、当時の高い文化水準を多角的に感じることができます。

館内外の見どころ
「東亜茶文化」のコーナーでは、日本の茶室の再現展示も。

館内にはゆったりとしたカフェやショップも充実しており、鑑賞の合間に一息つくことができます。



「紋飾巧語—織線的靜謐對話」は、織物に込められた「紋様」を言語として捉え、糸と糸が織りなす歴史やメッセージを読み解こうとする企画展です。
ここではインドの更紗などのほか、桃山時代の茶道具とその仕覆、日本の着物も展示されていました。

南院は展示内容の素晴らしさはもちろん、建築そのものや周囲の景観も魅力的で、散策するだけでも楽しめます。ここではインドの更紗などのほか、桃山時代の茶道具とその仕覆、日本の着物も展示されていました。

館内にはゆったりとしたカフェやショップも充実しており、鑑賞の合間に一息つくことができます。


今回の旅では、故宮の至宝に触れるとともに、最新の展示手法による新しい発見もあり、非常に充実した年末のひとときを過ごすことができました。





