NHK「日曜美術館」は、1976年の放送開始から2500回を超える長寿番組です。2026年に50年を迎えるにあたり、番組が伝えてきた“美”の魅力を紹介する展覧会「NHK日曜美術館50年展」が、2026年3月28日から6月21日まで、東京藝術大学大学美術館で開催されます。
本展では、番組を彩ってきた名作・名品100点以上を5つの章で紹介。過去の放送から厳選した言葉や高精細映像とともに、”美”と人を繋いできた歴史をたどります。
本展では、番組を彩ってきた名作・名品100点以上を5つの章で紹介。過去の放送から厳選した言葉や高精細映像とともに、”美”と人を繋いできた歴史をたどります。

第1章 語り継ぐ美 ~時を越えて美を語る言葉・語らせる作品
日曜美術館50年の歴史は、「私と○○」というタイトルで幕を開けました。
大江健三郎が語るフランシス・ベーコン、舟越保武が伝える松本竣介、モデルとなった矢内原伊作が伝えるアルベルト・ジャコメッティなど、各界の第一線で活躍するゲストの言葉とともに古今東西の作家と作品が紹介されます。

ポール・セザンヌ《水浴》 1883-87年 大原美術館蔵

ポール・セザンヌ《水浴》 1883-87年 大原美術館蔵

アルベルト・ジャコメッティ《ヤナイハラⅠ》1960-61年 国立国際美術館蔵 撮影:福永一夫
第2章 日本美の再発見 古代から明治まで
美術界にしばしば訪れるブームの中で、日曜美術館も時代の息吹をくみとり、"日美なりの"美の再発見を届けてきました。
第2章では、村上隆、大野一雄、井浦新らが紡ぐ言葉で、縄文土器・土偶、伊藤若冲、曾我蕭白、葛飾北斎など、ある時代、ある人の視点で再発見された日本美術の美に焦点を当てます。

曾我蕭白《柳下鬼女図屛風》 江戸時代・18世紀 東京藝術大学蔵
第3章 工芸 伝統と革新
第3章では、日曜美術館がこの50年の間、毎年欠かさずこつこつと発信し続けてきた「工芸」の世界を紹介します。正倉院の名品から始まり、伝統を継承する人間国宝の松田権六や室瀬和美、森口邦彦の技、古の技を超えようとする安藤緑山や、現代作家の塩見亮介の超絶技巧まで、世界に誇る日本の優れた工芸の世界を堪能することができます。
第4章 災いと美
50年の歩みのなかで、疫病や自然災害、繰り返される戦争、災禍に作家が向き合うことで生まれた"美(アート)"の存在もありました。
第4章では、災いと向き合い、理解し、受け止めるために美が果たしてきた役割とその力を考えます。香月泰男、靉光、野見山暁治、石内都などの作品のほか、パブロ・ピカソの傑作《ゲルニカ》が原寸大高精細映像で展示されます。
第4章では、災いと向き合い、理解し、受け止めるために美が果たしてきた役割とその力を考えます。香月泰男、靉光、野見山暁治、石内都などの作品のほか、パブロ・ピカソの傑作《ゲルニカ》が原寸大高精細映像で展示されます。
第5章 作家の生き様と美 ~アトリエ&創作の現場
第5章では、作家が最も長い時間を過ごすアトリエに注目します。岡本太郎、柚木沙弥郎、志村ふくみ、加山又造、李禹煥、舟越桂、諏訪敦、山口晃など多彩な作家の作品を通して、1つの作品が作家の身体を通して生まれ出ようとする瞬間を捉えます。

柚木沙弥郎《いのちの樹》2018年 松本市美術館蔵
【開催概要】
展覧会名:NHK日曜美術館50年展
会期:2026年3月28日(土)~6月21日(日)※会期中一部作品の展示替えあり
会場:東京藝術大学大学美術館(東京・上野)
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし5月4日は開館)
公式サイト:https://nichibiten50.jp/
