東京・南青山の根津美術館から、2026年度の展覧会スケジュールが発表されました。
2026年に開館85周年を迎える同館では、古美術の多彩な魅力を堪能できる個性豊かな6つの展覧会が予定されています。

開館85周年記念特別展「光琳派-国宝『燕子花図』と尾形光琳のフォロワーたち」
2026年4月11日(土)〜5月10日(日)                      
尾形光琳の弟子である渡辺始興や深江芦舟や弟・乾山に学んだと伝わる立林何帠。知られざる「光琳派」の作品を展観し、琳派の歴史に新たな光を当てます。米クリーブランド美術館所蔵の《燕子花図》との競演も予定されています。
【1】光琳派_2026_01
(左)国宝《燕子花図屏風》 尾形光琳筆 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
(右)《燕子花図屏風》 渡辺始興筆 日本・江戸時代 18世紀 米・クリーブランド美術館蔵

企画展「はじめての古美術鑑賞 一美術の中の文字 」
会期:2026年5月30日(土)~7月12日(日)
古美術の専門用語を用例とともにわかりやすく解説する「初めの古美術鑑賞」シリーズ第7弾です。
今回は賛や署名をはじめ、美術の中のさまざまな「文字」に注目します。文字に託された役目を考えることで、鑑賞の手がかりを提示します。
【2】絵の中の文字_2026_02
(左)《紅葉流水図》 日本・室町時代 14〜15世紀 根津美術館蔵
(右)《色絵寿字文独楽形鉢》 肥前 日本・江戸時代 17〜18世紀 根津美術館蔵 山本正之氏寄贈

企画展「焼き物名品紀行-中国・日本・朝鮮半島-」
会期:2026年8月15日(土)~10月12日(月・祝)
2,300件におよぶ館蔵の陶磁器コレクションから名品を選りすぐって紹介する展覧会です。3つの展示室を巡りながら、中国、日本、朝鮮半島、それぞれの地域の陶磁器の多彩な魅力が楽しめます。
【3】やきもの名品紀行_2026_03
(左)《三彩鍑》 中国・唐時代 8世紀 根津美術館蔵
(中)重要文化財《銹絵染付金彩絵替土器皿》 京都 尾形乾山作 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
(右)《粉青掻落牡丹文扁壺》 朝鮮半島・朝鮮時代 15世紀 根津美術館蔵 秋山順一氏寄贈

特別展「舞楽装束」
会期:2026年10月24日(土)~11月23日(月・祝)
大陸から伝わった楽や舞を取り入れながら、独自の発展を遂げた日本の古典芸能「舞楽」。この展覧会では、その歴史的諸相を装束と絵画を通して紹介します。
【4】舞楽装束_2026_04
(左)《宛帯 紅地龍鳳凰花唐草模様金襴》 日本・南北朝時代 貞和3年(1347)銘 遠山記念館蔵
(右)《舞楽図屏風》 久住守景筆 日本・江戸時代 17世紀 根津美術館蔵

企画展「彫る漆」
会期:2026年12月5日(土)~2027年1月17日(日)
※2026年12月26日~2027年1月4日は年末年始休館
彫漆(ちょうしつ)、鎌倉彫、鎗金(そうきん)、填漆(てんしつ)、蒟醤(きんま)など、「彫る」ことで表現する漆工技術に焦点を当てる展覧会です。中国・明時代の重要文化財《楼閣人物填漆盆》や《牡丹堆朱盆》など、東アジアに見られる多様なバリエーションを楽しむことができます。
【5】彫る漆_2026_05
(左)重要文化財《楼閣人物填漆箪笥》 中国・明時代 15世紀 根津美術館蔵
(右)《牡丹堆朱》中国・明時代 15世紀 根津美術館蔵

企画展「根津美術館の仏像コレクション」
会期:2027年1月30日(土)~3月28日(日)
根津美術館の仏像コレクションは、日本の私立美術館屈指の質と量を誇ります。本展では、その中から優品を精選し、コレクションの粋を紹介します。
【6】根津美術館の仏像コレクション_2026_06
(左)《菩薩立像》 日本・平安時代 12世紀 根津美術館蔵
(右)《不動明王立像》 日本・鎌倉時代 13世紀 根津美術館蔵

展示室4では、古代中国の青銅器が常設展示されています。これらは殷時代後期、約3000年前のもので、世界屈指のコレクションとして知られています。
重文 双羊尊 
重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省 紀元前13〜紀元前11世紀 根津美術館蔵

美術鑑賞のあとは、ミュージアムショップに立ち寄ったり、庭園を散策するのもおすすめです。
根津家私邸時代の面影を残す庭園は、初夏のカキツバタや秋の紅葉 など、四季折々の表情を見せてくれます。
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ミュージアムショップ

【6】 庭園の石仏
庭園の石仏

庭園内には、隈研吾氏設計の「NEZUCAFÉ」があり、3方をガラスで囲まれた開放的な空間で、くつろぎのひとときを過ごすことができます。
【4】 内観 NEZUCAFÉ
内観 NEZUCAFÉ

【美術館概要】
根津美術館
住所:東京都港区南青山6-5-1
開館時間:午前10時~午後5時、2026年5月5日(火)~10日(日)は午後7時まで開館 (最終入館は閉館30分前まで)
休館日:毎週月曜日(ただし祝日の場合は開館し、翌火曜休館)、各展覧会終了後の展示替期間、2026年7月13日(月)~8月14日(金)は設備整備のため全館休館、年末年始休館は2026年12月26日(土)~2027年1月4日(月)
ホームページ:https://www.nezu-muse.or.jp/