世界を舞台に第一線で活躍を続けてきた3人組ユニット、Perfume。彼女たちの20年にわたる活動を彩ってきた美しく独創的な衣装の数々を、ミュージックビデオやライブの両面から振り返る展覧会、「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」が、2026年1月12日まで、横浜駅東口のそごう美術館で開催されています。


本展は、『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』を起点に、メジャーデビュー以降の選りすぐりの衣装を紹介する大規模衣装展として、2023年より全国を巡回してきました。最終会場となる本展では、展示内容を再構成した特別演出の「Final Edition」として、その挑戦と進化の軌跡をたどります。
Perfumeとは?
Perfumeは、あ~ちゃん、かしゆか、のっちからなる3人組ユニットです。1999年に広島で結成され、2003年に活動拠点を東京に移しました。プロデューサーに中田ヤスタカ氏を迎え、2005年にシングル「リニアモーターガール」でメジャーデビューを果たしました。2007年にCM楽曲の「ポリリズム」が大ヒットし、一躍その存在が世に知られるようになります。以後、ポップカルチャーをリードしてきた3人は、2025年9月21日、メジャーデビュー20周年記念日に、2026年からの「コールドスリープ」を宣言しました。
「FINAL EDITION」ならではの特別な展示
エントランスでは、伊勢丹とのコラボレーションで制作された「Perfumeダンスヒール」が来場者を迎えます。

(右)会場入口に展示された3足のPerfumeダンスヒール
巡回展のグランドフィナーレとなる横浜会場では、特別な演出として「FINAL EDITION」仕様で展示が構成されています。
これまでの会場とは異なり、Perfumeの活動を「ライブ」の観点から可視化するべく、展示を刷新し、ライブ・ツアー衣装を中心に構成し直されました 。2008年武道館初公演や2010年東京ドーム初公演など初期の代表的な衣装から、今年9月の東京ドーム公演で着用した衣装まで、約160点が年代順に展示。
これまでの会場とは異なり、Perfumeの活動を「ライブ」の観点から可視化するべく、展示を刷新し、ライブ・ツアー衣装を中心に構成し直されました 。2008年武道館初公演や2010年東京ドーム初公演など初期の代表的な衣装から、今年9月の東京ドーム公演で着用した衣装まで、約160点が年代順に展示。
新たに12セット36着が加わり、合計54セット162着の衣装によって、20年におよぶPerfumeの軌跡をたどります。
各会場で人気を博したメンバーセレクト企画「私たちのお気に入り」も進化しています。横浜会場では、初めて3体セットでの展示が行われる衣装が3セット用意されました。あ〜ちゃんがセレクトした「Perfume LIVE 2021」での衣装もその一つです 。また、いくつかの衣装には、普段は見ることのできない型紙も飾られています。

「Perfume LIVE 2021」の衣装
第1章 近未来型の挑戦者
第1章では、Perfumeの原点を探ります 。2005年のデビュー曲「リニアモーターガール」で彼女たちがまとったクールな黒の衣装は、単なるアイドルとは一線を画すスタイルを明確に示しました 。その後、あ〜ちゃんは膝丈、かしゆかはミニ丈、のっちはパンツスタイルという3人の基本型が作られ、彼女たちのイメージを決定づけました 。この章では、2008年の武道館初公演で着用された衣装や、2009年のツアー衣装など、初期の代表的なライブ衣装が並び、Perfumeがファッションリーダーとしての役割を担っていく、その始まりを見ることができます。
第2章 止まらない進化
第2章では、海外展開を視野に入れ始め、最新の映像技術を駆使した舞台演出が注目された時期の、テクノロジーと融合した衣装が登場します。
国内での評価を固めたPerfumeは、活動の場を広げていきます。
2013年、Perfumeは「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に日本人アーティストとして初めて招待され、最先端映像技術を用いた舞台で高く評価されました。
以降、演出・振付家のMIKIKO とRhizomatiks、そしてPerfumeのダンスの結実したパフォーマンスは、世界を驚かせ続けています。
そして、活動の加速とともに、独創的な衣装も次々と生み出されていきました。
2012年のミュージックビデオ「Spring of Life」の衣装は、MIDI制御によって光のパターンが曲と完全に連動しているLED内蔵服です。
2012年のミュージックビデオ「Spring of Life」の衣装は、MIDI制御によって光のパターンが曲と完全に連動しているLED内蔵服です。

「Spring of Life」の衣装
そして、素材や配色とともに、 メンバーの3人を 象徴する三角形や幾何学模様のデザインが、 独自の未来的なイメージを作り 上げていきます。
「Magic of Love」のコーナーでは、ミュージックビデオで着ていた2種類のまったくコンセプトの違う衣装と、それら2つを重ね合わせたデザインのツアー衣装の3種類を見比べることができます。
第3章「未来 」を超えて
2016年の「FLASH」のミュージックビデオにおいて、3人はカンフーダンスをコンセプトとした振り付けで、力強くも繊細なダンスパフォーマンスを披露しました。この頃から、それまでのグラフィカルなデザインやミニ丈といった衣装の定型が覆されていきます。

第3章「「未来」を超えて」展示風景
「Perfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome」で着用された衣装は、ドームという広大な空間で映えるようにデザインされています。これは、小さな輪があつまりひとつの大きな輪を構成するというユニークなアイデアのアンサンブル式ドレスです。

「Perfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome」の衣装
このライブで6着目に着用した赤のドレスは、腹部を中心に渦を描くようにラッフルが広がっていくデザインが美しい衣装です。

「Perfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome」の衣装
巡りのとき―それぞれの時代へ
横浜会場では、これまでの巡回展での第4章の場所を移動し、ラストパートとして「巡りのとき――それぞれの時代へ」と題した、2024年から2025年にかけての衣装が追加展示されています。
2024年9月発表の『ネビュラロマンス 前篇』は、映画のサウンドトラックのように物語性を持たせたコンセプトアルバム。その手法はライブ演出にも反映され、音楽とドラマが融合した“オペラ”のような構成へと発展しました。
展示では、軍服モチーフの「ネビュラロマンス 前篇」ジャケット衣装と、赤×白にゴールドを差した洗練された「ネビュラロマンス 後篇」ジャケット衣装が並びます。

「ネビュラロマンス 前篇」のジャケット衣装
これは、2025年大阪・関西万博のNTTパビリオンのメインコンテンツとして披露された衣装。
1970年の大阪万博の時代感をイメージさせるレトロな雰囲気も感じられます。
1970年の大阪万博の時代感をイメージさせるレトロな雰囲気も感じられます。

「IOWN×Perfume」の衣装
そして最後には、「コールドスリープ」宣言直後、2025年9月の東京ドーム公演「GISHIKI」のラストで着用した白いドレスが展示されています。2010年の東京ドーム公演のオープニング衣装をもとにしたもので、集大成にふさわしい純化された美を体現しています。

2025年9月の東京・東京ドーム公演ラストシーンの衣装
会期中は、横浜そごう10階のCafe e.a.granでコラボメニューが登場。展示衣装をモチーフにしたスイーツやドリンクが数量限定でいただけます。
またミュージアムショップでは展覧会図録をはじめ、Tシャツやエコバッグ、マルチクロス、マグネットなど、日常使いができ、記念にもなるさまざまなオリジナルグッズが用意されています。
またミュージアムショップでは展覧会図録をはじめ、Tシャツやエコバッグ、マルチクロス、マグネットなど、日常使いができ、記念にもなるさまざまなオリジナルグッズが用意されています。

美しく独創的な衣装を通じて、3人の歩みと魅力をあらためて感じられる展覧会です。
Perfumeの20年の軌跡と進化を、時代を駆け抜けた色とりどりの衣装とともに体感してみてはいかがでしょうか。

Perfumeからのメッセージ
【開催概要】
展覧会名:Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION
会期:2025年11月15日(土)〜2026年1月12日(月・祝)
会場:そごう美術館
開館時間・休館日:午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで
11月28日(金)、11月29日(土)、12月5日(金)、12月6日(土)は午後5時閉館。
11月28日(金)、11月29日(土)、12月5日(金)、12月6日(土)は午後5時閉館。
※12月31日(水)は時短営業、1月1日(木・祝)は休館
入館(観覧)料:一般1,600円、大学・高校生1,400円、中学生以下無料
公式ホームページ: https://sogo-museum.jp

