静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)では、2026年度も懐石のうつわから浮世絵、民藝、仮面、雛人形まで、多彩なテーマで日本の美を紹介する展覧会が開催されます。国宝《曜変天目》も複数回登場する注目のラインナップをご紹介します。

美を味わう―懐石のうつわと茶の湯
2026/4/7(火)~6月14日(日)
展示替えあり [前期] 4/7(火)~5/6(水・祝) [後期] 5/8(金)~6/14(日)
懐石とは、正式な茶会である茶事の中で、抹茶を喫する前に出される“もてなし”の料理です。本展では、静嘉堂が所蔵する日本、中国、朝鮮半島、ベトナム、オランダなど、各国で作られたバラエティ豊かな懐石のうつわが一堂に会します。
利休・秀吉ゆかりの茶道具の優品もあわせて展示され、茶事を演出する器の趣と、洗練されたデザインの世界が広がります。国宝《曜変天目》も展示されます。
年間リリース1_《大名物 唐物茄子茶入 付藻茄子》 南宋~元時代(13-14世紀) 置形一つなだれ調整済み
大名物《唐物茄子茶入 付藻茄子》 南宋~元時代(13~14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

年間リリース2_備前手鉢調整済み
《備前手鉢》 桃山~江戸時代初期(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

年間リリース3_青花(祥瑞)松竹梅誰袖形皿調整済み
《祥瑞松竹梅文袖形皿》 明時代末期(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

年間リリース4_織部角繋ぎ向調整済み
《織部角繁筒向付》 桃山~江戸時代初期(17世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

元禄!師宣劇場 十二ヶ月風俗図巻 大公開
2026/6/27(土)~8/23(日)
展示替えあり [前期] 6/27(土)~7/26(日) [後期] 7/28(火)~8/23(日)
浮世絵の始祖・菱川師宣(1618?~1694)が、庶民の暮らしを生き生きと描いた長大な絵巻《十二ヶ月風俗図巻》が公開されます。
あわせて、師宣の代表作《見返り美人図》や重要文化財《歌舞伎図屏風》(いずれも東京国立博物館蔵)も特別に出品されます。さらに、英一蝶の《朝暾曳馬図》や宮川長春の《形見の駒図》など、静嘉堂の元禄絵画の名品も登場。
師宣から英一蝶、宮川派へと受け継がれた画系の流れをたどる、またとない機会です。
2_1東博蔵 見返り美人図
《見返り美人図》 菱川師宣 江戸時代(17世紀) 東京国立博物館蔵


2_2十二ヶ月風俗図巻 菱川師宣_02調整合成済み 丸
《十二ヶ月風俗図巻》下巻(部分) 菱川師宣 江戸時代・元禄期(1688-1704) 静嘉堂文庫美術館蔵


2_3東博蔵 師宣 歌舞伎図屏風 右隻
重要文化財《歌舞伎図屏風》右隻 菱川師宣 江戸時代(17世紀) 東京国立博物館蔵


2_4_2四条河原遊楽図 修理後 左隻調整済み2_4_1四条河原遊楽図 修理後 右隻 調整済み
重要文化財《四条河原遊楽図屏風》 江戸時代・寛永期(1624-44頃) 静嘉堂文庫美術館蔵

2_5英一蝶「朝暾曳馬図」
《朝暾曳馬図》 英一蝶 江戸時代・元禄元~11年(1688-98)頃 静嘉堂文庫美術館蔵

2_6宮川長春tori調整済み
《形見の駒図》 宮川長春 江戸時代(18世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

民藝SHOCK!!―没後60年 静嘉堂の河井寬次郎
2026/9/5(土)~11/8(日)
大正・昭和期を代表する陶芸家・河井寬次郎(1890~1966)は、柳宗悦や濱田庄司とともに「民藝」という言葉を生み出し、「用の美」を追求したやきものを制作しました。
本展では、静嘉堂が所蔵する昭和初期を中心とした寬次郎作品の全貌を紹介します。
あわせて、寬次郎に影響を与えたと考えられる日本・中国・朝鮮の古陶磁も展示し、その創作の源泉を探ります。国宝《曜変天目》も鑑賞できます。
3_1河井寬次郎 流し描鉢 調整済み
《流し描鉢》 河井寬次郎 昭和6年(1931) 静嘉堂文庫美術館蔵

3_2河井寬次郎 紫紅瓜壺 調整済み
《紫紅瓜壺》 河井寬次郎 昭和5年(1930)頃 静嘉堂文庫美術館蔵
3_3河井寬次郎 流薬壺
《流し薬壺》 河井寬次郎 昭和3-4年(1928-29) 静嘉堂文庫美術館蔵

3_4河井寬次郎 草絵食籠調整済み
《草絵食籠》 河井寬次郎 昭和9年(1934) 静嘉堂文庫美術館蔵

3_5澱青釉紫紅斑双耳香炉
《澱青釉紫紅斑双耳香炉》 元時代(13~14世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

THE MASKS 仮面に魅せられた人々
2026/11/21(土)~2027/1/17(日)
展示替えあり [前期] 11/21(土)~12/20(日) [後期] 12/22(火)~2027/1/17(日) ※12/28-1/1休
人の顔や鬼神の形相を象った仮面は、古くから人々の心をとらえてきました。
本展では、加納鉄哉による伎楽面の模作や、探検家・松浦武四郎旧蔵 の《木鬼面》、そして新発田(しばた)藩主・溝口家旧蔵の能面群などを通して、近世から近代にかけて古い仮面に心を惹かれ、蒐集し、模倣した人々の眼差しをたどります。
4_1翁(福来)正面_trim調整済み
《翁(福来)》 室町時代後期(16世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

4_3木鬼面調整済み
《木鬼面》 年代未詳 静嘉堂文庫美術館蔵

4_2加納鉄哉_毘沙門天調整済み
《毘沙門天面》 加納鉄哉 明治時代後期(19世紀末~20世紀初期) 静嘉堂文庫美術館蔵

おひなさまと浮世絵の源氏絵 岩崎夫人が愛した品々
2027/1/30(土)~3/28(日)
春の訪れを祝うひな祭りに合わせ、岩﨑彌之助夫人・早苗が楽しんだ色鮮やかな錦絵画帖の中から、「源氏絵」が初公開されます。
あわせて、岩﨑小彌太が特別に誂え、孝子夫人が愛でた五世大木平藏作のひな人形も展示され、二人の夫人の愛が息づく逸品に出会えます。国宝《曜変天目》も展示される、華やかな展覧会です。
5_1内裏雛
《岩﨑家雛人形》のうち内裏雛 五世大木平蔵 昭和初期(20世紀) 静嘉堂文庫美術館蔵

5_2国貞 源氏十二ヶ月之内 弥生調
《源氏十二ヶ月之内 弥生》 歌川国貞(三代豊国) 江戸時代・安政2年(1855) 静嘉堂文庫美術館蔵

5_3偐紫田舎源氏 背景透過
《偐紫田舎源氏》第10編 柳亭種彦作・歌川国貞画 天保4年(1833)刊 静嘉堂文庫美術館蔵

【美術館概要】
静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)
住所:東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1階
開館時間: 10:00~17:00 ※夜間開館あり 詳細は静嘉堂文庫美術館ホームページをご確認ください。
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館し翌平日休館)、展示替え期間、年末年始など
静嘉堂文庫美術館ホームページ: https://www.seikado.or.jp