2026年、六本木の泉屋博古館東京では、近代洋画の巨匠から、近年再評価が進む日本画家、そしてコレクションの礎を築いた収集家のまなざし、さらには茶の湯のデザインの源流に迫るものまで、多彩なテーマの4つの展覧会が開催されます。
その魅力的なラインナップの概要をご紹介します。
S46-159
泉屋博古館東京外観

特別展「生誕151年からの鹿子木孟郞 ―不倒の油画道
2026年1月17日(土)~4月5日(日)※展示替えあり
近代の日本洋画に本格的な「写実」表現をもたらした画家、鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)の生誕151年を記念する特別展です。
今回の調査で発見された新出作品を含む、約130点から鹿子木の画業をたどります。
また鹿子木は、フランス留学の支援を受けた住友家15代当主・住友春翠と深い交流を結びました。本展では、鹿子木が仲介して春翠に届けた師ローランスの代表作も紹介されます。
E591-7720
鹿子木孟郞《ノルマンディーの浜》明治40年(1907)泉屋博古館東京寄託

E591-7724
ジャン=ポール・ローランス《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京

企画展「ライトアップ木島櫻谷III-おうこくの色をさがしに 併設四季連作屏風」
同時開催:特集展示「住友財団助成による文化財修復成果 -文化財よ、永遠に2026」
2026年4月25日(土)~7月5日(日) ※展示替えあり
近年、その魅力が再評価されている日本画家、木島櫻谷(このしまおうこく) 。彼の絵画表現の特質を探る本展覧会シリーズは、今回で3回目を迎えます 。今回は櫻谷の「色彩」にスポットライトを当て、絵具などの資料とともに作品が展示されます。また、同時開催展として、住友財団の助成によって修復された文化財を紹介する特集展示も行われ、文化財修復の最前線に触れることができます。
E591-7721
木島櫻谷《幽渓秋色》大正時代(20世紀) 泉屋博古館東京

E591-7725
木島櫻谷《燕子花図》(右隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京

E591-7726
木島櫻谷《燕子花図》(左隻) 大正6年(1917)泉屋博古館東京

特別展「没後100年記念 住友春翠-仕合わせの住友近代美術コレクション」
2026年8月29日(土)~10月12日(月・祝)
泉屋博古館のコレクションの礎を築いた住友家第15代当主、住友春翠(すみともしゅんすい)の没後100年を記念した特別展です。春翠が生きた時代に活躍した作家たちとの交流を、収蔵されている日本画、洋画、工芸の名品の数々からたどります。春翠が関心を寄せた作品を通じてその審美眼を見つめ直し、さらに収集の背景や時代性といったコレクション形成の背景や時代性にも光を当てます。
E591-7722
藤島武二《幸ある朝》明治41年(1908)泉屋博古館東京

特別展「唐物誕生──茶の湯デザインの源流をさぐる」(仮)
会期:2026年11月3日(火・祝)~12月13日(日)
茶の湯の世界で珍重された「唐物(からもの)」の源流を、約3000年以上前の中国・殷周時代の青銅器にまでさかのぼって探るという展覧会です。
住友コレクションを代表する青銅器の数々を手がかりに、東アジアの文化史という大きな視点から茶の湯のデザインを捉え直します。特に唐金製の花入である「胡銅(こどう)」に着目し、どのようにして「名物」が誕生したのか、その過程を追いかけます。
さらに絵画作品やその他の工芸品もあわせて展示され、唐物が飾られた空間や、そこに生まれた美意識の変化にも迫ります。
E591-7727
《鼎父己尊》殷後期(前11世紀)泉屋博古館

E591-7728
《文琳茶入 銘若草》 南宋~元時代・13~14世紀 泉屋博古館東京

E591-7723
国宝 伝閻次平《秋野牧牛図》南宋時代(13世紀)泉屋博古館  
会期:2025年11月22日(土)〜12月21日(日)

【美術館概要】
泉屋博古館東京
住所:東京都港区六本木1丁目5番地1号
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間中、年末年始
開館時間:11:00〜18:00 ※金曜日は19:00まで開館(入館はいずれも閉館の30分前まで)
公式ホームページ:https://sen-oku.or.jp/tokyo/