大阪中之島美術館にて、2026年に開催する展覧会のラインナップが発表されました。
現代アート、近代洋画、そして海を越えた日本美術コレクションまで、多彩な展覧会が続々と開催される予定です。芸術ファンにとって見逃せない1年となりそうな、注目のラインナップをご紹介します。

拡大するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ
会期: 2025年12月13日(土) - 2026年3月8日(日)
シュルレアリスムとは、無意識や夢に着目した動向です。当初は文学から始まりましたが、その影響はオブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広い展開をみせました。本展では、芸術的革命をもたらし、圧倒的存在感をもって社会全体へと拡大したシュルレアリスムを、「表現の媒体」をキーワードとして解体し、シュルレアリスム像の再構築をめざします。
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ルネ・マグリット 《王様の美術館》 1966年 横浜美術館

サラ・モリス (仮称)
会期: 2026年1月31日(土) - 4月5日(日)
ニューヨークを拠点に、大都市の風景を平面へと変換した抽象絵画や、それを建築的に展開させたパブリックアート、都市の生態を切り取った映像作品などで知られるアーティスト、サラ・モリスの日本初となる美術館での回顧展です。
彼女の作品は、華やかな都市生活に隠された政治経済といった社会構造を表現しています。
本展では、大阪中之島美術館が収蔵する、大阪を舞台にした映像作品《サクラ》や絵画《サウンドグラフ》 シリーズなどの近作に加え、代表作である都市名を冠した幾何学的な絵画や初期作品、これまでの映像作品が一堂に紹介されます。
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サラ・モリス 《社会は抽象的であり、文化は具体的である[サウンドグラフ]》 2018年 家庭用アクリル塗料 カンヴァス 214×428cm 大阪中之島美術館 © Sarah Morris

没後50年 高島野十郎展 
会期: 2026年3月25日(水) - 6月21日(日)
「蝋燭」や「月」などを独特の写実的筆致で描いた洋画家、髙島野十郎。没後50年の節目に、大阪で初めて開催される過去最大規模の回顧展です。代表作はもちろん、初公開を含む約150点を展示。
従来の展覧会ではそれほど大きく取り上げられることがなかった青年期や滞欧期の作品にも焦点を当て、「孤高の画家」と呼ばれてきた野十郎の芸術が形成されたルーツを遡ります。
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髙島野十郎 《蝋燭》 大正時代(1912-26)  福岡県立美術館

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髙島野十郎 《からすうり》 昭和10(1935)年 福岡県立美術館

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髙島野十郎 《睡蓮》 昭和50(1975)年 福岡県立美術館

驚異の部屋の私たち、消滅せよ。 - 森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ 
会期: 2026年4月25日(土) - 6月28日(日)
「関西ニューウェーブ」を代表する森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわの3人が集結します。国際的に活動しつつも一貫して「カンサイ」を拠点としてきた彼らが、万博のポストイヤーである2026年に再び出会います。
新作を中心に構成される本展は、同時に作家それぞれのこれまでの活動が凝縮された「驚異の部屋」となります。美術とは何かという根源的な問いに立ち向かう3人が、展示室をひっくり返す、そんな関西アートシーンのクライマックスがここに開幕します。
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カール・ヴァルザー展 (仮称)
会期: 2026年7月4日(土) - 9月27日(日) 
20世紀のスイスの美術家、カール・ヴァルザーの日本初となる個展です。ドイツでベルリン分離派に加わる一方、舞台美術や挿絵など、多方面で活躍しました。
1908年には日本を旅行し、京都の宮津をはじめ日本各地の風景や風俗を描いています 。本展では初期の象徴主義的な油彩画から晩年まで、その画業を広く紹介します。《歌舞伎女形(傾城阿古屋)》のような日本を題材にした作品にも出会えます。
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カール・ヴァルザー 《婦人の肖像》 1902年 ゴットフリート・ケラー財団(新ビール美術館寄託)

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カール・ヴァルザー 《少女と、人形の乳母車》 1905年以前 新ビール美術館

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カール・ヴァルザー  《森》 1902-1903年 新ビール美術館

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カール・ヴァルザー  《歌舞伎女形(傾城阿古屋)》 1908年 ベルン美術館 ©  Kunstmuseum Bern

NHK日曜美術館 50年展
会期: 2026年10月10日(土) - 12月20日(日)
1976年の放送開始から2000回を超える長寿番組、NHK「日曜美術館」。2026年に50年を迎えるにあたり、番組のこれまでの歩みと、登場した美の魅力を伝える展覧会が開催されます。古代から現代美術に至るまで、番組を彩ってきた数々の名作・名品が5つの章で紹介されます。
出演者たちがつむいできた時代を超えて響く言葉も、過去の放送から厳選して上映され、美と人を繋いできた「日曜美術館」の歴史をたどります。
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アルベルト・ジャコメッティ 《鼻》 1947年 大阪中之島美術館

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松本竣介 《鉄橋近く》 1944年 岩手県立美術館

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伊藤若冲 《石燈籠図屏風》 六曲一双 右隻 18世紀 京都国立博物館 *半期展示

大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画 
会期: 2026年10月31日(土) - 2027年1月31日(日)
世界を代表するミュージアムのひとつ、大英博物館の日本美術コレクションは、海外では最も包括的と評されるほど量・質ともに充実しています。
本展では、4万点に及ぶ日本美術コレクションから、喜多川歌麿の貴重な肉筆画《文読む遊女》や円山応挙《虎の子渡し図屏風》 など、日本初出品を含む江戸時代の絵画作品が厳選して紹介されます。歌麿、写楽、北斎、広重など代表的な8人の浮世絵師による版画を中心に、異国の地で愛された江戸絵画の粋を堪能できます。
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喜多川歌麿 《文読む遊女》 1805-1806年 大英博物館 © The Trustees of The British Museum 2026

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円山応挙 《虎の子渡し図屏風》 1781-1782年 大英博物館 © The Trustees of The British Museum 2026

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葛飾北斎 《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》 1831年 大英博物館 © The Trustees of The British Museum 2026

「Osaka Directory Supported by RICHARD MILLE」
 金光男 会期: 2025年11月15日(土) - 12月14日(日) 
 天牛美矢子 会期: 2025年12月20日(土) - 2026年1月18日(日) 
 和田真由子 会期: 2026年1月24日(土) - 2月23日(月・祝) 
関西ゆかりの若手作家を個展形式で紹介する入場無料のシリーズです。これからの時代を象徴する新たな表現を生み出す作家たちの情報を、美術館という「ディレクトリ」に格納、保管し、世界に羽ばたくことを支援するプロジェクトです。
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金 光男 《本展のための参考画像》 2025年

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天牛 美矢子 《作品のためのドローイング》(部分) 2025年

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和田 真由子 《つばめ》(部分) 2010年

【美術館概要】
大阪中之島美術館
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1
開場時間:10:00 ~ 17:00 ※展覧会により異なる
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、展示替え期間中、年末年始
ホームページ:https://nakka-art.jp/