大倉集古館で、企画展「人々を援け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-」が2025年11月22日から2026年1月18日まで開催されます(会期中展示替えあり)。

《七福神図》島野春彰 昭和・20世紀 個人蔵
暮らしに溶け込む神仏
お正月や端午の節句に登場する七福神や鍾馗は、お寺や神社の奥深くではなく、人々の暮らしに溶け込みながら存在してきました。
本展では、道教や仏教の神仏や人物を描いた「道釈人物画」を取り上げ、私たち人間のそばに寄り添い、災厄を払い、願いを叶え、ある時には生きる姿勢を示してくれた神や仏の姿を紹介します。
本展では、道教や仏教の神仏や人物を描いた「道釈人物画」を取り上げ、私たち人間のそばに寄り添い、災厄を払い、願いを叶え、ある時には生きる姿勢を示してくれた神や仏の姿を紹介します。
第1章 七福神
おなじみの七福神ですが、ご利益や来歴は意外と知られていません。
第1章では、七福神一人ひとりを大解剖します。一緒にいる動物や服装の特徴、「寿老人」と「福禄寿」の違いなどを解き明かしていきます。

重要文化財《銹絵寿老図六角皿》尾形乾山作、尾形光琳絵付 江戸時代・18 世紀 大倉集古館蔵

第1章では、七福神一人ひとりを大解剖します。一緒にいる動物や服装の特徴、「寿老人」と「福禄寿」の違いなどを解き明かしていきます。

重要文化財《銹絵寿老図六角皿》尾形乾山作、尾形光琳絵付 江戸時代・18 世紀 大倉集古館蔵

《正月用引札:恵比寿大黒と美人図》 明治・19~20 世紀 個人蔵 【前期展示】
第2章 江戸のヒーロー
第2章では、端午の節句に飾られ、江戸時代を通して愛された武神をとりあげます。玄宗皇帝を援けた鍾馗や、三国志の武将から中国で一番愛された神へと上りつめた関羽など、勇ましくもあり、愛らしくもあるヒーローの姿を紹介します。


《関羽と周倉図》 張月樵 江戸時代・18~19 世紀 個人蔵
第3章 仏教の神と仏
第3章では、仏教の中でも特に禅宗の教えを形にした神や仏を描いた作品を紹介します。美しい遊女や美少年に姿を変えた普賢菩薩や文殊菩薩、おなじみの寒山と拾得や達磨など、そのファッションにも注目し、知っているようで知らない神様仏様の姿に着目します。

《見立普賢菩薩図》 山崎女龍(龍女) 江戸時代・18 世紀 大倉集古館蔵


《見立普賢菩薩図》 山崎女龍(龍女) 江戸時代・18 世紀 大倉集古館蔵

《達磨図》 岩井江雲 江戸時代・安永 8 年(1779) 個人蔵

《蓮池観音図》 白隠慧鶴 宝暦元年(1751)頃 個人蔵

《和合神図》 紀広成 江戸時代・19 世紀 個人蔵

《牧童図》 森周峰 江戸時代・18~19 世紀 個人蔵

《蓮池観音図》 白隠慧鶴 宝暦元年(1751)頃 個人蔵

《和合神図》 紀広成 江戸時代・19 世紀 個人蔵

《牧童図》 森周峰 江戸時代・18~19 世紀 個人蔵
第4章 人々を見守ってきた鐘馗さんの姿
江戸時代以降、何百年ものあいだ人々を見守ってきた、鍾馗をかたどった瓦人形「瓦鍾馗」。
最後の第4章では、写真家・服部正実氏が長年撮りためた、家々の屋根に立つ瓦鍾馗の姿を紹介します。
瓦屋根の家が減るにつれてその姿も少なくなっていますが、本展では、鍾馗さんの豊かな表情を写真で楽しむことができます。
《瓦鐘馗(奈良市北京終町)》(写真)服部正実撮影
【開催概要】
展覧会名:人々を援け寄り添う神と仏-道釈人物画の世界-
会期:2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日)
[前期:11月22日~12月21日/後期:12月23日~1月18日]
会場:大倉集古館(東京都港区虎ノ門2-10-3)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜(1月12日は開館)、12月29日~12月31日、1月13日
入館料:一般1,000円、大学生・高校生800円、中学生以下無料(各種割引あり)
公式ホームページ:https://www.shukokan.org/





