大阪市立美術館(天王寺公園内)にて、大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展「日本国宝展」が、2025年6月15日(日)まで開催されています(会期中展示替えあり。文中、展示期間表記のない作品は通期展示)。
大阪では初の大規模な国宝展である本展は、まさに日本の美の歴史を凝縮したような展覧会です。参考出品を除き、展示作品はすべて国宝!日本の美の源流ともいえる縄文時代の造形から、仏教美術の精華、中世の水墨画、絢爛豪華な桃山絵画、そして書跡、刀剣、甲冑、漆工、染織、陶磁器に至るまで、幅広い時代と多様なジャンルから選び抜かれた135件の国宝が一堂に会しています。
教科書で見た名宝から、大阪ゆかりの至宝まで、リニューアル後の美しい空間で、日本の至宝が放つ輝きをじっくり堪能できます。
第1部 ニッポンの国宝―美の歴史をたどる
巨匠たちの美の競演
第1部の冒頭を飾るのは、「日本美術の巨匠たち」。岩佐又兵衛、狩野永徳、長谷川等伯、本阿弥光悦、野々村仁清、伊藤若冲など、誰もが知る巨匠たちの名品がずらりと並びます。
桃山時代から江戸時代初期にかけて、既成概念にとらわれない独創的な造形が生まれました。本阿弥光悦の《舟橋蒔絵硯箱》は、盛り上がった蓋の形や、鉛と金の板を大胆に組み合わせた斬新な意匠が特徴です。
《⾈橋蒔絵硯箱》本阿弥光悦作 江⼾時代 17世紀 東京国⽴博物館 展示期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇
《洛中洛外図屏風(舟木本)》は、元和元年(1615)前後という激動の時代の京都の街並みと、そこに生きる2,700人を超える人々を、驚異的な密度と躍動感で描き出した、洛中洛外図の傑作です。

《洛中洛外図屏⾵》岩佐⼜兵衛筆 江⼾時代 17世紀 東京国⽴博物館 展⽰期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇
江戸時代中期には、京都を中心に洗練された美意識が花開きました。
奇想の画家として人気の伊藤若冲による《動植綵絵》からは3点が展示。
鮮やかな色彩と若冲ならではの細密描写による、生命力あふれる表現を間近で見ることができます。
鮮やかな色彩と若冲ならではの細密描写による、生命力あふれる表現を間近で見ることができます。

《動植綵絵のうち秋塘群雀図‧群鶏図‧芦雁図》伊藤若冲筆 江⼾時代 18世紀(秋塘群雀図)宝暦9年(1759) 国(皇居三の丸尚蔵館収蔵) 展⽰期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇
桃山時代に豪壮な画風で一世を風靡した狩野永徳の《花鳥図襖》(室町~桃山時代 16世紀、京都・聚光院、展示期間:4月26日~5月25日)も展示。5月20日からは、同じく永徳筆の、力強い筆致と大胆な構図が観る者を圧倒する《唐獅子図屏風》も登場します。
京都・智積院に伝わる国宝障壁画《桜図》《楓図》は、豊臣秀吉が夭折した息子を弔うために創建した祥雲寺に、長谷川等伯一門が描いたものです。
映像体験コーナーでは、現存する作品に加え、火災や盗難で失われた障壁画の一部もCGで再現。実寸に近い迫力の映像で、桃山時代の豪華絢爛な美を体感できます。

京都・智積院に伝わる国宝障壁画《桜図》《楓図》は、豊臣秀吉が夭折した息子を弔うために創建した祥雲寺に、長谷川等伯一門が描いたものです。
映像体験コーナーでは、現存する作品に加え、火災や盗難で失われた障壁画の一部もCGで再現。実寸に近い迫力の映像で、桃山時代の豪華絢爛な美を体感できます。

映像体験コーナー
いにしえの造形美
続く第2章「いにしえ文化きらきらし」では、古代日本の豊かな造形世界を探ります。
縄文時代の土器から、弥生時代の金工品、そして平安時代の華やかな工芸品まで、各時代の美意識と技術の粋を集めた名品が並びます。
縄文時代の土器から、弥生時代の金工品、そして平安時代の華やかな工芸品まで、各時代の美意識と技術の粋を集めた名品が並びます。
約5,000年前の縄文時代中期、新潟県信濃川流域で生まれたとされる国宝《火焔型土器》と《王冠型土器》は、燃え上がる炎や王冠を思わせる、立体的でダイナミックな装飾が魅力です。

《深鉢形⼟器①⽕焔型⼟器 ②王冠型⼟器》新潟県⼗⽇町市笹⼭遺跡出⼟ 縄⽂時代中期 約5400〜4500年前 新潟‧⼗⽇町市(⼗⽇町市博物館保管)
《金印「漢委奴国王」》は、わずか一辺2.3cm、重さ108gという国宝の中で最も小さな作品。
金の輝きと、「漢委奴国王」と刻まれた印文は、約2000年前の東アジアの国際交流を物語る、まさに「小さな巨人」です。

金の輝きと、「漢委奴国王」と刻まれた印文は、約2000年前の東アジアの国際交流を物語る、まさに「小さな巨人」です。

《金印「漢委奴國王」》 弥生時代 1世紀 福岡市博物館 展示期間:4⽉26⽇〜5⽉7⽇
平安時代には、貴族文化が成熟し、洗練された工芸品が生み出されました。神社に奉納された神宝類は、当時の最高水準の技術と美意識を伝えています。
和歌山・熊野速玉大社に伝わる、金梨子地に蒔絵と螺鈿で菊唐草文様を表した優美な手箱の内部には、化粧道具一式が納められており、当時の化粧文化を知る上でも重要な作品です。
和歌山・熊野速玉大社に伝わる、金梨子地に蒔絵と螺鈿で菊唐草文様を表した優美な手箱の内部には、化粧道具一式が納められており、当時の化粧文化を知る上でも重要な作品です。

第2章「いにしえ文化きらきらし」展示風景より、(右)《古神宝類のうち 菊唐草蒔絵手箱》南北朝時代 明徳元年(1390) 和歌山・熊野速玉大社 展示期間:4⽉26⽇〜5⽉25⽇
信仰が生んだ美の世界
第3章「祈りのかたち」では、神道と仏教への篤い信仰が生み出した、多様な造形美を紹介します。仏画、絵巻物、仏像、経典など、各時代を代表する珠玉の名品を通して、日本人の祈りの歴史に触れることができます。

第3章「祈りのかたち」展⽰⾵景より、(右)《天蓋附属 天⼈、鳳凰、飾⾦具》⽩鳳時代 7世紀 奈良‧法隆寺
平安時代後期、浄土信仰の広まりとともに数多くの仏画が描かれるようになりました。なかでも《孔雀明王像》は、やわらかな色彩のグラデーションと、全体を華やかに彩る截金文様が見事に調和した、平安時代後期の仏画を代表する名品です。


(中央)《孔雀明王像》平安時代 12世紀 東京国⽴博物館 展⽰期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇
《普賢菩薩騎象像》は、白象に乗る普賢菩薩を表したもの。穏やかな表情や、表面の彩色、衣に施された精緻な截金文様が美しい、平安時代後期彫刻の白眉ともいえる至宝です。


《普賢菩薩騎象像》平安時代 12世紀 東京・大倉集古館
京都・浄瑠璃寺の本堂に伝わる《四天王立像のうち持国天像》も出展され、その力強い姿と鮮やかな彩色、精緻な截金文様を見ることができます。

《四天王⽴像のうち持国天⽴像》平安時代 12世紀 京都‧浄瑠璃寺
《信貴山縁起絵巻(飛倉巻)》は、信貴山の僧・命蓮(みょうれん)にまつわる奇跡を描いた、絵巻の最高傑作のひとつです。
飛倉巻は、鉢が米俵の詰まった倉ごと空を飛ぶという奇想天外なストーリーと、ユーモラスで躍動感あふれる人物描写が魅力です。
飛倉巻は、鉢が米俵の詰まった倉ごと空を飛ぶという奇想天外なストーリーと、ユーモラスで躍動感あふれる人物描写が魅力です。

《信貴⼭縁起絵巻のうち〈⾶倉巻〉》平安時代 12世紀 奈良‧朝護孫⼦寺 巻替えあり 展⽰期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇
奈良・薬師寺の、白鳳彫刻の傑作と名高い《聖観音菩薩立像》と、国宝「薬師寺東塔」頂部を飾った《水煙》も出展されています。「凍れる音楽」とも称えられる、《水煙》に透かし彫りされた奏楽舞踊の飛天の姿を、間近にじっくり見ることができる貴重な機会です。


《薬師寺東塔 水煙》奈良時代 8世紀 奈良・薬師寺
奈良・唐招提寺からは、幾多の苦難の末に来日を果たした唐僧の姿を写した日本最古の肖像彫刻、《鑑真和上坐像》(奈良時代 8世紀)が5月13日~5月25日限定で出展されます。
書・絵画・武具に見る日本の美
第4章「優雅なる日本の書」では、漢字の伝来から始まり、仮名の誕生などを経て独自に発展した日本の書の美しさを紹介します。
平安時代中期、小野道風、藤原佐理、藤原行成の「三蹟(さんせき)」と呼ばれる能書家たちによって、中国の書風を基盤としながらも、日本の美意識に合った優美で柔らかな「和様」の書が確立されました。
《書巻(本能寺切)》は、三蹟の一人、行成の真筆と考えられ、端正な楷書から大胆な草書まで、変化に富んだ書風が見どころです。
色鮮やかな美しい料紙が目を引く《古今和歌集序》や、西行や寂蓮など名だたる歌人たちの自筆とされる《一品経懐紙》(平安時代 12世紀、京都国立博物館、展⽰期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇)など、仮名書の優品も展示されています。
第5章「和と漢」では、日本の伝統的な「やまと絵」と、中国から伝わった「漢画」、特に水墨画が、互いに影響を与えながら展開していった様子を紹介します。
禅宗とともに中国から伝わった水墨画は、室町時代に大きな発展を遂げました。15世紀前半に京都・相国寺で活躍した周文作と伝わる《竹斎読書図》は、この時代の水墨山水画の展開をたどるうえで重要な作品です。
南宋時代の宮廷画家・李迪(りてき)筆と伝わる《紅白芙蓉図》は、写実的な描写と詩情が見事に融合した、南宋絵画の傑作です。
南宋時代の宮廷画家・李迪(りてき)筆と伝わる《紅白芙蓉図》は、写実的な描写と詩情が見事に融合した、南宋絵画の傑作です。

(左から)《⽵斎読書図》伝 周⽂筆 竺雲等連等6僧賛 室町時代 序 / ⽂安4年(1447)東京国⽴博物館、《紅⽩芙蓉図》李迪筆 中国‧南宋時代 慶元3年(1197) 東京国⽴博物館 いずれも展⽰期間:4⽉26⽇〜5⽉18⽇
日本肖像画史上の最高傑作とされる、《伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像》(鎌倉時代 13世紀、京都・神護寺)も、6月3日~6月15日の期間限定で登場します。
第6章「サムライ・アート」では、武士の誇りであり、その精神性を象徴する刀剣と甲冑を紹介しています。
刀剣では、京都・粟田口派の代表作《太刀 銘 久国》(鎌倉時代・13世紀、文化庁蔵、通期展示)や、徳川綱吉が家千代誕生を祝い贈った《太刀 銘 則房》(鎌倉時代・13世紀、広島・ふくやま美術館)など、各流派の特色ある名刀が並びます。
春日大社に伝わる《沃懸地獅子文毛抜形太刀》(刀身:平安時代・12世紀、拵:鎌倉時代・13世紀、奈良・春日大社)は、獅子が描かれた豪華な外装(拵)と、日本刀最初期の姿を留める刀身が見どころです。

第6章「サムライ・アート」展示風景
第2部 おおさかゆかりの国宝
第2部では、大阪にゆかりの深い国宝が並んでいます。
古来より大陸との交流拠点として栄え、経済・文化の中心地として発展してきた大阪。四天王寺、金剛寺、道明寺天満宮といった古刹や神社には数多くの国宝が伝わり、藤田美術館などには、近代の実業家たちが収集し、戦禍や海外流出から守り抜いた貴重な文化財も遺されています。
交野市の獅子窟寺に伝わる《薬師如来坐像》は、力強さと気品を兼ね備えた姿に加え、波が打ち寄せるように複雑かつ繊細に刻まれた着衣のしわが目を引く、平安初期彫刻の傑作です。

《薬師如来坐像》平安時代 9世紀 ⼤阪‧獅⼦窟寺
藤井寺市の道明寺天満宮は、菅原道真ゆかりの神社として知られます。《伝菅公遺品》は、道真が愛用したと伝わる鏡、笏(しゃく)、硯などからなり、平安時代の文化を理解するうえでも貴重な作品群です。

(右)《伝菅公遺品のうち⾼⼠弾琴鏡、⽛笏、⽩磁円硯》中国‧唐時代∕平安時代 9世紀 ⼤阪‧道明寺天満宮
武士の時代の名品としては、貞宗の作例中でも最高峰に位置づけられる《短刀 無銘貞宗(名物 寺沢貞宗)》や、豊臣秀吉が愛用したと伝わる《短刀 銘左/筑州住(名物 太閤左文字)》などが展示されています。

(右から)《短⼑ 無銘貞宗(名物 寺沢貞宗)》鎌倉〜南北朝時代 14世紀 ⽂化庁、《短⼑ 銘左∕筑州住(名物 太閤左⽂字)》南北朝時代 14世紀 広島‧ふくやま美術館(⼩松安弘コレクション)5月20日以降は⼑⾝のみの展⽰
万博の時代、未来へ紡ぐ美
本展では、「日本の美を未来へ ~紡ぐプロジェクト」と「特別展示 皇居三の丸尚蔵館収蔵品にみる万博の時代」という二つの展示も同時開催されています。
「日本の美を未来へ ~紡ぐプロジェクト」では、文化財の保存・修復や公開を支援する取り組みの一環として、修復された貴重な作品が紹介されています。
たとえば、遣唐使・円珍が中国・唐で入手した、領土内を行き来するための通行証《越州都督府過所、尚書省司門過所》(滋賀・園城寺、4月26日〜5月18日展示)や、入宋僧・俊芿が泉涌寺再興の寄付を募るために記した《泉涌寺勧縁疏》(京都・泉涌寺、同期間展示)などが展示され、文化財修理の意義と技術について、実際の作品を通して知ることができます。
たとえば、遣唐使・円珍が中国・唐で入手した、領土内を行き来するための通行証《越州都督府過所、尚書省司門過所》(滋賀・園城寺、4月26日〜5月18日展示)や、入宋僧・俊芿が泉涌寺再興の寄付を募るために記した《泉涌寺勧縁疏》(京都・泉涌寺、同期間展示)などが展示され、文化財修理の意義と技術について、実際の作品を通して知ることができます。
明治時代、国内外で開催された博覧会は、日本の近代化と文化・産業の振興に大きな役割を果たしました 。皇室も博覧会と深く関わり、明治天皇の命で制作された出品作や、皇室が購入した作品が、皇居三の丸尚蔵館に数多く収蔵されています。
「特別展示 皇居三の丸尚蔵館収蔵品にみる万博の時代」では、この中から帝室技芸員の精緻な工芸品を中心に紹介されています。
海野勝珉の《太平楽置物》は、舞楽をモチーフとした彫金の置物で、パリ万博に出品されました 。
海野勝珉の《太平楽置物》は、舞楽をモチーフとした彫金の置物で、パリ万博に出品されました 。

重要文化財《太平楽置物》 海野勝珉作 明治32年(1899) 国(皇居三の丸尚蔵館収蔵)
《稲穂に群雀図花瓶》(明治14年(1881))は、内国勧業博覧会に出品されて宮内省に買い上げられた、明治天皇お気に入りの花瓶です。


《穂に群雀図花瓶》 濤川惣助作 絵付:泉梅⼀筆 明治14年(1881) 国(皇居三の丸尚蔵館収蔵)
ほかにも川端玉章の日本画、柴田是真の蒔絵額、清風與平(3代)の陶磁器など、当時の日本が世界に向けて発信した最高峰の技術と芸術に触れることができます。
ミュージアムグッズもお見逃しなく!
展覧会の感動を形にして持ち帰れるミュージアムグッズも充実しています。
《桜図》《楓図》をデザインした缶に入った「《黒船》ノボタイル」(焼きチョコ菓子)は、お土産にもぴったり。ほかにも《火焔型土器》モチーフにしたぬいぐるみや、《桜図》《楓図》のパズルやビールジョッキ、《舟橋蒔絵硯箱》をイメージしたマスコットなど、日常でも楽しめるさまざまなグッズが用意されています。
《桜図》《楓図》をデザインした缶に入った「《黒船》ノボタイル」(焼きチョコ菓子)は、お土産にもぴったり。ほかにも《火焔型土器》モチーフにしたぬいぐるみや、《桜図》《楓図》のパズルやビールジョッキ、《舟橋蒔絵硯箱》をイメージしたマスコットなど、日常でも楽しめるさまざまなグッズが用意されています。


「日本国宝展」は、縄文から江戸、そして現代へと続く日本美術の壮大な歴史を、国宝という最高峰の作品群でたどることができるまたとない機会です。巨匠たちの傑作から、地域に伝わる宝物、未来へと受け継がれる名品まで、日本の美がここに集結しています。
リニューアルした美術館で、今だけの奇跡のような出会いをぜひ体感してみてください。
【開催概要】
展覧会名:大阪・関西万博開催記念 大阪市立美術館リニューアル記念特別展 「日本国宝展」
会期:2025年4月26日(土)~6月15日(日)※会期中、一部の作品の展示替えがあります。
会場:大阪市立美術館
開館時間:午前9時30分~午後5時(土曜日、5月4日、5日は午後7時まで)
※入館はいずれも閉館の30分前まで
※入館はいずれも閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし5月5日は開館)
観覧料:一般 2,400円、高大生 1,700円、小中生 500円
※未就学児無料。障がい者手帳等お持ちの方(介護者1名含む)は無料(要証明)。
土曜・日曜・祝日は日時指定予約優先制。
公式ホームページ:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kokuhou2025/
※展示室内の写真は、記者内覧会で主催者の許可を得て撮影したものです。
※展示室内の写真は、記者内覧会で主催者の許可を得て撮影したものです。