江戸東京博物館の魅力が上野に集結します。2025年2月22日(土)から2月26日(水)までの5日間、東京都美術館で「出張!江戸東京博物館」が開催されます。
main

江戸と東京、時代を超えた出会い
江戸東京博物館は、江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として1993年に開館し、現在は大規模改修工事のため2026年春まで休館中です。
本展では、江戸東京博物館の常設展示室の一部を凝縮して展示されます。
「江戸ゾーン」からは〈江戸城と町割り〉〈町の暮らし〉〈江戸の商業〉、「東京ゾーン」からは〈文明開化東京〉と〈産業革命と東京〉のコーナーが紹介されます。
sub5
「旧江戸城写真ガラス原版 大手門」(パネル展示)横山松三郎/撮影 明治4年(1871)

sub7
「東京海運橋三ッ井組第一国立之銀行ハウス之図」(バナー展示)歌川芳虎/画 明治時代前期

sub6
「東都名所高輪二十六夜待遊興之図」(バナー展示)歌川広重/画 天保12~13年(1841~42)頃

江戸東京博物館で人気の人力車をはじめ、当時の人々の暮らしをより身近に感じることができる千両箱や三輪車などの体験模型も展示されます。
sub2
人力車(複製)明治時代

移りゆく上野の風景
特集展示「移りゆく上野の風景」では、時代の変化とともに移り変わる上野の歴史や風景の変遷を錦絵や絵葉書から紹介します。
江戸時代、上野は徳川将軍家の宗教的な聖域でした。
sub1
「名所江戸百景 下谷広小路」 歌川広重/画 安政3年(1856)9月

しかし、明治時代に入ると、近代化政策を象徴する場所へと変貌します。上野公園が開園すると、内国勧業博覧会をはじめとするさまざまな博覧会や展覧会の会場として、日本の産業や文化を発信してきました。また上野駅の開業により、上野は交通の要所となりました。
sub3
「東京上野鉄道気車出発之図」井上安治/画 明治時代 19世紀

sub4
「上野山王台西郷隆盛銅像」楊斎延一/画 明治32年(1899)

体験型のイベントやギャラリートークも
展示だけでなく、体験型のイベントも用意されています。2月23日(日・祝)には、「歌舞伎の音 鳴り物体験」ワークショップ、2月24日(月・振休)には、特集展示「移りゆく上野の風景」のギャラリートークが行われます。

常設展示室では味わえない、コンパクトながらも濃密な展示内容は、江戸東京の魅力を再発見する絶好の機会となるはずです。上野の地で、江戸と東京の息吹を感じながら、これからの東京について思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。この5日間限定の特別な体験をお見逃しなく。

【開催概要】
展覧会名:館外展示「出張!江戸東京博物館」
会期:2025年2月22日(土)~2月26日(水)
会場:東京都美術館 ロビー階第4公募展示室、1階第4公募展示室、2階第4公募展示室
休室日:なし
入館(観覧)料:無料
江戸東京博物館展覧会紹介ページ:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/outside/39593/visiting-exhibition-edo-tokyo-museum-24/