これまでも、金閣寺や仁和寺など、伝統的な空間の中で花をデザインしてきたオスト氏ですが、今回の舞台となるのは、しょうざんリゾートの庭園内にある、昭和30年代に建てられた数寄屋造りの迎賓館「峰玉亭」です。
「峰玉亭のように美しく竹が使われている建物を今まで観たことがない」というオスト氏の感動をきっかけに、今回、日本の伝統工芸作家たちとオスト氏のコラボレーションが実現しました。
峰玉亭入口
通常非公開のこの建物の各部屋では、オスト氏のデザインをもとに、2023年に人間国宝に認定された竹作家の藤塚松星氏をはじめ、各作家が独自の技術で制作した竹のオブジェが展示されています。
日本の伝統工芸と西洋のフラワーアートが融合した、今しか見ることができない幻想的な空間が楽しめます。
屏風から仕立て替えられた狩野派の襖絵をはじめとする、書画の逸品もこの建物の見どころのひとつといえるでしょう。
そして、北山杉と紀州石をふんだんに使い、楓と苔、梅林、渓流や池も巧みに配された、北庭にも作品が展示されています。日が暮れると、庭園はライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な世界が広がります。
これまで幾度となく日本を訪れているオスト氏は、「この展覧会では、私が幼少期より抱いていた竹への愛も表現させていただきました」と語っています。
花や竹といった身近な素材の美しさを最大限に引き出しながら、新たな美の世界へと誘うオスト氏の作品は、単なる花のアレンジメントを超えた芸術作品です。
京都の静かな秋の一日、美しい庭園を歩きながら、東西の文化が融合した芸術に触れる。そんな贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
【開催概要】
展覧会名:ダニエル・オスト「竹と花の奏宴」
会期:2024年10月25日(金)~10月30日(水)
開場時間:9:00~20:00 (17:00から夜間ライトアップ)
会場:しょうざんリゾート京都 北庭および峰玉亭[京都市北区衣笠鏡石町47]
入場料:5,500円(庭園入場料500円含む 、消費税込)
※中学生未満は入場料無料
ダニエル・オスト事務局:03-6278-8145
展覧会の概要についてはこちらもご覧ください。
展覧会の概要についてはこちらもご覧ください。