東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで、ポーラ銀座ビル15周年を記念した展覧会「マティス ― 色彩を奏でる」が2024年10月4日から27日まで開催されます。この展覧会では、20世紀を代表する画家アンリ・マティスの魅力あふれる作品群が展示されます。
main

色彩の魔術師が紡ぐ音楽のような絵画
マティスは、鮮やかな色彩を大胆に用いることで知られる20世紀を代表する画家の一人です。その独特の色彩感覚から「色彩の魔術師」と呼ばれています。感情を直接的に表現するマティスの制作スタイルは、作品に躍動感とダイナミズムを与え、色彩の配置やバランスが、まるで音楽を聴いているかのような視覚的なリズムを感じさせます。
sub2
アンリ・マティス《襟巻の女》1936年、油彩/カンヴァス、ポーラ美術館
見逃せない名作《リュート》
本展の目玉の一つが、ポーラ美術館所蔵の《リュート》です。1943年に描かれたこの作品は、マティスが得意とした室内画の傑作です。目の醒めるような朱色の部屋に、紫陽花やリュートを弾く女性が描かれています。壁紙や絨毯には葉っぱの形の装飾文様が描かれ、女性のドレスにはアルファベットの「K」に似たモティーフが躍ります。
sub3
アンリ・マティス《リュート》1943年、油彩/カンヴァス、ポーラ美術館

晩年の傑作『ジャズ』
もう一つの見どころが、マティスの晩年の傑作『ジャズ』です]。全20図からなるこの作品集は、切り紙絵の技法を使って制作されました病気で体が不自由になったマティスが、はさみと色紙を使って生み出した芸術です。色彩豊かで生命力あふれる作品群は、まさに視覚的なジャズ音楽と言えるでしょう。
sub1
アンリ・マティス《道化師》『ジャズ』第1図、1947年刊、ステンシル/紙、ポーラ美術館

さまざまなイベントも開催
展覧会をより楽しむためのイベントも用意されています。10月15日には、赤ちゃんと一緒に展覧会を楽しめる鑑賞会が予定されています。10月7日には、ファシリテーターと一緒に作品を見ながら自由に感想を話し合う対話型鑑賞会が開催されます。切り絵アーティスト・福井利佐氏を講師に迎え、マティスの切り絵技法を体験できるワークショップも予定されています。

この秋、銀座でマティスの魅力を味わう
マティスの色彩感覚や、生命力あふれる表現を入場無料で鑑賞できる貴重な機会です。
秋のひととき、マティスのまばゆい色彩による、躍動感あふれる作品を、銀座で楽しんでみてはいかがでしょうか。

【開催概要】
展覧会名:マティス ― 色彩を奏でる
会期:2024年10月4日(金) - 27日(日)【24日間】
休館日:10月7日(月)、15日(火)、21日(月)
開館時間:11:00 - 19:00 (入場は18:30まで) ※10月13日(日)と14日(月・祝)は12:00開館
入場 :無料
会場:ポーラ ミュージアム アネックス(〒104-0061 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階)
URL:https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/