ホテル雅叙園東京では、9月23日(月・休)まで、館内の東京都指定有形文化財「百段階段」にて「和のあかり×百段階段2024 ~妖美なおとぎばなし~」が開催中です。
今年は伝統工芸や現代アートの担い手など、40名を超える作家が参加。「おとぎばなし」をストーリーテーマに、階段途中にある7つの部屋を進むごとに、幻想的な空間で展開する物語が楽しめます。
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<巻物に綴られたおとぎばなし / おとぎばなしの玄関(エントランスホール~プロムナード) >
1935(昭和10)年開業の旅亭「雅楼」の離れから見つかった巻物。そこには、前身である旅籠「雅」で江戸時代後期に起こった不思議な物語が綴られていました― これが、今回の企画展のテーマ「妖美なおとぎばなし」の始まりです。
猫たちに出迎えられ玄関を上がると、本当に旅先に到着したような気分になります。
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巻物を守るように睨みをきかせる猫魔

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あどけない表情で客を迎える陶器の猫

<鯉の滝登り~登龍門伝説~(草丘の間)>
激流の竜門をくぐった鯉は龍になるという伝説を、ペーパークラフト、いけばな、水墨画で表した草丘の間。礒部草丘が描いた欄間絵や天井画の風景画に溶け込み、天井を泳ぐのは120匹を超える紙にしきごいです。
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空間を泳ぐ紙にしきごい

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躍動感ある滝をいけばなで表現

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竜門をくぐり龍が出現

<竹取物語(十畝の間) >
漉き和紙の月と煌めく竹林の世界が広がるのは、「竹取物語」をイメージした十畝の間。細かな彫りによる陰影が幽玄な世界を作り出しています。
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ほかにも写真映えするダイナミックな展示や、じっくりと鑑賞したいアート作品も多数。制作テーマや、作品に込められた作者の想いを感じながら、深い没入感のある体験が楽しめます。
<葛の葉伝説~安倍晴明 誕生奇譚~・漁樵の間>
 歌舞伎の名シーンを本物の舞台道具や衣裳で再現。欄間に施された平安調の彫刻と時代が重なります。
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<善悪の物語~本当に怖いものは何?~・星光の間>
本当の悪は何か、善と悪の境目は何なのか。異界からの声が聞こえます。
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<見るなの花座敷~鶯長者~・清方の間>
見るなと言われても見たくなってしまう美しいものを集めた清方の間。おとぎばなしでは、その先に悲しい結末が待っています。
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<天女の羽衣~終末の章~・頂上の間>
天女を迎えに行くための不思議な植物が徐々に伸びていく様子が、幻想的なブルーグレーのあかりで表現されています。
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お得なオンライン限定入場券(数量限定)のほか、東京都庭園美術館との提携割引も実施中。
幻想的なあかりの中でのフォトウエディングや、企画展と館内レストランでの食事(ランチまたはアフタヌーンティー)がセットで愉しめるプランも用意されています。詳細は公式サイトをご確認ください。


【「和のあかり×百段階段2024 ~妖美なおとぎばなし~」開催概要】
【期間】2024年7月5日(金)~9月23日(月・休)
【時間】11:00~18:00(最終入館17:30)※8月17日(土)は17:00まで(最終入館16:30)
【会場】ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
【料金】一般 ¥1,600 / 大学・高校生 ¥1,000 / 小・中学生 ¥800 ※未就学児無料、学生は要学生証呈示