展覧会「日本の切り絵 7人のミューズ」が、横浜のそごう美術館にて、2023年2月4日(土)から3月19日(日)まで開催されます。
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「切り絵」とは紙をハサミやナイフなどで切り抜いて、貼ることによって絵を描いてゆく技法のひとつです。カットによって生まれる切り口(線や断面)を活かすことで、絵の具で描いているのとはまた違った独特な効果が生み出されます。日本で切り絵という言葉が使われ始めたのは昭和40年代だとも言われていますが、紙を切って造形する方法は、昔から神前での儀式のために使われてきた伝統文化です。
本展では、日本を代表する女性切り絵作家7人、蒼山日菜、SouMa、筑紫ゆうな、福井利佐、切り剣Masayo、松原真紀、柳沢京子の総数約100点を超える作品を紹介します。

《出品作家と作品》
蒼山日菜は小さなハサミだけを使い、まるで繊細なレース編みのように切り抜いた作品で知られています。
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蒼山日菜《Olympic 1》(部分)2021年

SouMa(ソウマ)は切り絵の概念を超えた立体的で重層的かつ精緻な作品を特徴としています。
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SouMa《Robin》2017年

筑紫ゆうなは多くのパーツを丹念に切り取り、絵具やパステルで着彩することによってユーモラスでちょっと不思議な作品を組み立ててゆきます。
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筑紫ゆうな《無題》2021年

福井利佐は高度なデッサン力に裏打ちされた曲線描写と大胆な構図の力強い作品を生み出します。
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福井利佐《幽玄美 of 能「化身」》2005年 photo Yoshihito Sasaguchi, make-up UDA [mekashi project]

切り剣Masayoは生き物をテーマにした、すべてつながった一枚の紙から生み出されたとは信じ難い立体感と生命力あふれる作品を特徴としています。
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切り剣 Masayo《昂然(孔雀)》2019年

松原真紀は郷里の八女手漉き和紙にこだわり、季節の草花や動物を1枚の紙から切り出します。
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松原真紀《メイさんの日》2020年

柳沢京子は日本古来の渋紙を用いた切り絵作家の第一人者です。
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柳沢京子《ギュー、して。(「母子像」より)》2021年
一括りに切り絵とは呼べないほどバラエティに富んだ7人の作家の作品を通して、現代日本の切り絵の繊細で華麗な世界が楽しめます。
作家によるギャラリートークや、実演も予定されています。さまざまなオリジナルグッズも販売される予定です。
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トートバッグ 各1,100円 

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クリアファイル 各440円

【開催概要】
会期  2023年2月4日(土)~2023年3月19日(日)
会場  そごう美術館
住所  神奈川県横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店 6階 
時間   午前10時~午後8時(入館は閉館の30分前まで)
※2月16日(木)は午後7時閉館。
休館日  会期中無休
観覧料 ※事前予約不要
一般1,200(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料
*消費税含む。 
*( )内は、前売および以下をご提示の方の料金
[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ、セブンカード・プラス、セブンカード]
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料でご入館いただけます。
*前売券は、2023年2月3日(金)まで、そごう美術館または公式オンラインチケット、セブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにて販売。
※入館前に、そごう美術館ホームページ・会場入口掲示の「ご入館の際のお願い」をご確認ください。
TEL 045-465-5515 [美術館直通]
そごう美術館 公式サイト https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
※展覧会・イベントの中止や延期、一部内容が変更になる場合有り。最新情報は、そごう横浜店・そごう美術館ホームページを要確認。