日展の季節になりました。
日展は、日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書の5つの部門からなる総合美術展で、また世界でも類を見ない規模の公募展です。明治40年から続く長い歴史の中で、多くの著名な作家を生み出してきました。
日展

全国各地から、10代の学生、社会人や100歳の方など、幅広い年齢の方が応募し、その中から厳しい審査を経て選ばれた作品が陳列されます。作家自身による作品解説や作家の指導を受けてアートに挑戦するワークショップ等も多数開催されます。
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日展の概要についてはこちらをご覧ください。


今回は書を除く5部門を拝見してきました。

「洋画」とひとことで言っても、キャンバスに油絵の具で描く「油彩」、水彩絵の具で描く「水彩」、顔料にアクリル樹脂を練り込んだものを使用する「アクリル」、水練りした顔料を卵を使って描いてゆく「テンペラ」、木版や銅板、シルクスクリーンなどの「版画」など、その技法は様々です。
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「日本画」です。実は、日本画と洋画を大きく分類するのは「画材」の違い。題材は様々で、作品の題材では洋画、日本画は区別できません。
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「工芸美術」は実用品に美しさや装飾性を加えて作られた作品が集まる部門。
 漆や陶磁、染織、彫金、七宝焼きといった伝統工芸から、ガラス、人形など、実にさまざまな種類があります。壁には漆、染織などの作品が、展示台の上には陶磁器の作品がズラリ。
漆による幻想的な色合いの作品や、染織の作品では、一般的な絵画作品とは異なる優美で華やかな美術染織ならではの魅力が楽しめます。
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続いては「彫刻」。彫刻とひとことで言っても、木彫、石彫、ブロンズ、石膏、樹脂、陶彫、テラコッタ、乾漆など素材は様々。作家ごとに素材の質感や強さを活かす作品づくりをなさっているそうです。
ここではさまざまなモチーフの彫刻が並ぶ光景が楽しめます。
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所狭しと作品が並んだ会場では、それぞれの作者の熱意、エネルギーのようなものが伝わってくるようです。必ずお気に入りの作品が見つかるはず。一部の作品を除き、写真撮影も可能です。
ぜひ、会場で日本美術の現在(いま)をご覧ください。 

【開催概要】
会期:2022年11月4日(金)〜2022年11月27日(日)
会場:国立新美術館
時間:10:00〜18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:火曜日 
観覧料:一般 1,300円(1,100円)
  高・大学生 800円(600円)
  【ペアチケット】
  一般 2,000円
  【トワイライトチケット】
  (観覧時間:午後4:00~6:00)
  一般 400円
  高・大学生 300円
  ※( )内は前売・20名様以上団体料金
  ※中学生以下は無料
住所:〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル