日本画や美術工芸品に彩られたミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京では、9月25日(日)までの期間限定で、アートイルミネーション「和のあかり×百段階段 2022~光と影・百物語~」を、館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催中です。
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草丘の間「情念のあかり」

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漁樵の間「竹のあかり」

影があるからこそあかりが際立ち、あかりがあるからこそ美しき影が生まれる。異なるふたつの要素が互いを引き立て合う幻想的な作品が揃った本展。
各会場には夏の涼を誘う百物語(怪談)の展示が配され、部屋を進むごとにその気配が増していきます。
夕暮れ時をイメージしたプロムナードでは、賑やかな金魚ちょうちんの中に表情が異なる金魚が混ざり、これから始まるあやかしの夜へ誘います。
歩みを進めると日は暮れ、夜が更け、怪しさが増してくるあかり演出には、幻想的な竹あかりや、情念を表現した歌舞伎のあかり、老舗提灯屋による妖怪提灯など、さまざまな手法によるあかりが施され、そこには幽霊や妖怪たちの姿が見え隠れしています。

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妖怪提灯

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白狐/西島雄志

最後の階段を上り終えると待っているのは・・・。

■みどころ① あかりアートに浸る空間演出
祭りのような雰囲気の夕暮れ時からスタートする物語は、階段を上るにつれ、濃い影があかりを際立たせる存在へと変化していきます。月夜に浮かぶように凛と咲くかんざしアートの四季の花や、文様を使い分け影を操る組子照明、レーザー加工から幻想的な影を生み出すガラスランプなど、光と影が織りなす空間芸術を、オリジナルBGMやアロマなどの演出が一層引き立てます。
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いけばな/大塚理航

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ガラスランプ/いろした工房

■見どころ② 夏の風物詩「百物語」をアートで愉しむ
これから始まる百物語を感じるどこか怪しげな音楽が漂い、目を閉じてその音を感じると、まるで異世界へ吸い込まれてゆくような感覚に陥ります。創業200年以上の歴史を誇る伊藤権次郎商店による「妖怪提灯」が不気味に灯る夜の世界や、絵巻や浮世絵の伝統的な要素に現代アートを交えた愉快な“モノノ怪”の絵画、コイル状の銅線で造形された神様のつかい“白狐”など、さまざまな技法で表現された作品が奇妙な存在感を放ち、そこから妖怪たちの喋り声が聞こえてくるようです。
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さかさまのあかり/中里繪魯洲

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地中より生まれる/小澤康麿

■みどころ③ 日本各地の文化と技術が集結
日本の染物を支える伊勢型紙が照明作家弦間康仁氏の手により行灯となったり、静岡県の放置竹林が竹あかりという芸術に生まれ変わったりと、日本の伝統と匠の技による作品が会場を彩ります。
他にも、国内最大の手袋の産地香川県の ThinKniT🄬による 3Dニット照明や、新潟県の長岡花火をモチーフにした第一印刷所製の「かみはなび」など、職人技の精緻な芸術が楽しめます。
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3D ニット照明

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竹あかり/アカリノワ

<和のあかりルーム>
伊勢型紙や和傘の行灯など、やさしく揺らめく和のあかりに囲まれたコンセプトルームが登場。都会にいながら幻想的な世界観に浸る癒しのひと時が過ごせそう。
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【期間】2022年7月2日(土)~8月31日(水)※1日1室限定
【料金】1室2名様¥73,000~
■「和のあかり×百段階段 2022~光と影・百物語~」開催概要
期間:2022 年 7 月 2 日(土)から 9 月 25 日(日)
時間:11:30~18:00(最終入館 17:30)※8 月 20 日(土)は 17:00 まで(最終入館 16:30)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
料金:当日券 ¥1,500 / 学生 ¥800(要学生証呈示)/ 未就学児無料
■オンライン限定入場券より撮影にこだわる方に好評の一般公開時間外の定員制スペシャルチケット(¥3,000)のほか、小田原・柏木美術鋳物研究所製「まよけ猫鈴」などのグッズ付チケットをオンライン限定で販売中。https://www.e-tix.jp/100event/index.html
※グッズ付は、一部販売を終了。
※料金は全て税込み。
ホテル雅叙園東京公式サイトhttps://www.hotelgajoen-tokyo.com/