六本木の街を舞台にした人気アートイベント「六本木アートナイト」が、3年ぶりに開催することが決定しました。テーマは「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」。
今回は従来のオールナイト開催は行わず、観客集中の緩和と分散のため開催日程も3日間に拡大し、一部先⾏展示を実施。
六本⽊アートナイト2022 メインプログラム
今回はメインプログラムを、世界を舞台に活躍し日本を代表する現代アーティスト村上隆さんが担当。村上さんがメインプログラムに選んだ「ドラえもん」の過去最大級の巨大なバルーン作品が六本⽊ヒルズアリーナと東京ミッドタウンに展示されます。
●展示期間︓9月17日(土)〜9月19日(月・祝)
●展示場所︓六本⽊ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン
六本木アートナイト2022 メイン・プログラム<六本木ヒルズアリーナ展示予定作品>©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro.
【メインプログラム・アーティスト 村上隆さんのコメント】
六本⽊アートナイトは、都合3回、スケジュールを変えました。
六本⽊アートナイトは、都合3回、スケジュールを変えました。
コロナ禍が発生した直後と、東京都への緊急事態宣⾔発令による2回。
今回が4回目の正直となる訳ですけれども、いよいよ、2年半の時を経て、私、村上隆によるキュレーションで『ドラえもん』と、13名のアーチスト達とのコラボレーションをしたバルーンの展示が⾏われます。
コロナ禍は、在宅で⾏き場のないモヤモヤを抱えた人々を大量に生み出し、全世界的に、ゲームやネットへの依存を助⻑させました。その流れで、日本のコンテンツ、特に漫画やアニメに触れる機会が格段に増え、理解も深まったと思います。
中でも『ドラえもん』は、日本とアジアにおいて、とても重要なコンテンツです。主人公がイケてなくて、モジモジしていて、それを助ける耳の無いネコ型ロボットがいて、しかし、そのモジモジ君の問題が解決されることはない。けれども、取り敢えず、笑って生きていこう...。そういう、この作品の持つ、ある意味 “ドリームズカムトゥルー”と真逆の人生哲学が、いま、アジアの人々の心により強く沁み込んでいるのではないか。⾔うなれば、『ドラえもん』はアメリカのミッキーマウス的な、アジアのアイコン的なキャラクターです。ゆえに、僕も日本の象徴として、これまでもコラボレーションさせて頂いてきましたが、今回は、13名のアーチストに声を掛けて、『ドラえもん』と日本人アーチストのコラボレーションを、さらに展開してみました。
ARでの体験も、できたら何箇所か用意したいなあ、と考えていたりします。
村上隆 Photo by RK (IG:@rkrkrk) ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro村上隆さんがキュレーションしたアーティスト12組による「ドラえもん」が大集合︕
村上さんは、アーティストとしてだけではなく、プロデューサーとして、自身がキュレーションしたアーティストと共に、「ドラえもん」をモチーフにした新作に挑みます。作品は六本⽊ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国⽴新美術館、ラピロス六本⽊の4か所に展示される予定。
今を生きるアーティストが、伝説のアイコンとどのようにコラボレーションするのか、期待が高まりますね。
●展示期間︓9月17日(土)〜9月19日(月・祝)
●展示場所︓六本⽊ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国⽴新美術館、ラピロス六本⽊
Mr.展示予定作品
©Mr./Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©︎Fujiko-Pro.
タカノ綾展示予定作品
Mr.展示予定作品
©Mr./Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©︎Fujiko-Pro.
タカノ綾展示予定作品
©Aya Takano/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro
六本⽊アートナイト2022 メインビジュアル
今回のメインビジュアルは、メインプログラムを担当するアーティスト村上隆さんのオリジナルビジュアルをベースに制作されました。村上さんが今回のモチーフに選んだ「ドラえもん」の周りに、村上さんの代表的なモチーフであるフラワーが配されています。ビジュアルに使用されているフラワーは今回のメインプログラムにも参加するアーティストMADSAKI(マサキ)とのコラボレーションによるものです。
ビジュアルの制作は日本を代表するデザイン・スタジオであるグルーヴィジョンズが担当しました。
六本木アートナイト2022 メインビジュ アル ©2022 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©MADSAKI/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. ©Fujiko-Pro
【「六本⽊アートナイト2022 開催に向けて」六本⽊アートナイト実⾏委員⻑ 片岡真実(森美術館 館⻑)さんのコメント】
「六本⽊アートナイト」は新型コロナウイルス蔓延を受けて2020年5月の開催が中止となり、その後も延期を繰り返して参りました。この度、2022年9月17日(土)から19日(月・祝)の3日間に、「六本⽊アートナイト2022」として改めて開催できることを心から嬉しく思います。オールナイトとまでは⾏きませんが、朝から夜まで、六本⽊の街なかでアート、映像、パフォーマンスをお楽しみいただけます。
テーマは「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ︕」。もともと2020年に計画していたコンセプトですが、パンデミックや戦争など地球規模の困難が拡がった今日、アートの持つマジカルな⼒と想像⼒によって、別世界を旅する体験はますます求められているといえるでしょう。
「六本⽊アートナイト2022」のメインプログラムは、待ちに待った村上隆の「ドラえもん」モチーフのバルーン作品と、村上さんキュレーションによる12組のアーティストの「ドラえもん」です。「ドラえもん」の四次元ポケットから次々に出てくるひみつ道具は、好きなところに⾏ける「どこでもドア」や好きな時代に⾏ける「タイムマシン」など、⻑いこと子供の心を踊らせてきましたが、空間や時間を自在に超えられる道具は、時代や年齢に限らず誰もが夢を⾒ることができるもの。アーティストとコラボレーションした「ドラえもん」はどのようなマジカルな世界へ私たちを誘ってくれるのでしょうか。
メインプログラムに加え、「六本⽊アートナイト2022」にはコンセプチュアル・アートのレジェンド、ローレンス・ウィナーや90年代以降の国際芸術祭等で広く知られるキムスージャやマイケル・リンも参加。カラフルでカワイイ作品が特徴の増田セバスチャンは六本⽊交差点周辺を変身させます。その他、六本⽊ヒルズ、国⽴新美術館、東京ミッドタウンから芋洗い坂周辺の空きビル空間まで、今年も多数のアーティストによるアート作品やパフォーマンスがみなさまをマジカルな体験へお迎えします。どうぞご期待下さい。
【開催概要】
六本木アートナイト2022 詳細はこちら→https://www.roppongiartnight.com/2022/
会期:2022年9月17日~9月19日(月・祝) 9月3日より一部作品は先行展示
会場:六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
デジタル>YouTube チャンネル『RAN TV』:https://www.youtube.com/c/rantv_roppongiartnight
デジタル>YouTube チャンネル『RAN TV』:https://www.youtube.com/c/rantv_roppongiartnight
入場料・視聴料:無料(ただし、一部のプログラム及び美術館企画展は有料)
「六本⽊アートナイト」とは?
生活の中でアートを楽しむという新しいライフスタイルの提案と、大都市東京における街づくりの先駆的なモデル創出を目的に開催する、アートの饗宴です。様々な商業施設や文化施設が集積する六本⽊を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンス等の多様な作品を街なかに点在させ、非日常的な体験をつくり出す本イベントは、東京を代表するアートの祭典として2009年3月にスタートし、年々発展を続けています。
※2011年は東日本大震災、2020年・2021年はコロナ禍により中止