国立近代美術館 MOMATコレクションに行ってきました。 お気に入りの作品をいくつかご紹介します。

ハイライトのコーナー
川合玉堂 二日月 1907
2017080611430001

川端龍子草炎1930 山種美術館の展示と併せてご覧ください。展示のご案内はこちら
2017080611380002

2017080611380001

10室では  筆と墨と個性と南画の特集
美術館ホームページより転載
筆と墨と個性と南画 エコール・ド・パリの画家ジュール・パスキンは、富岡鉄斎を「世界性」をもった画家だと評価しました。フランスの作家アンドレ・マルローや画家ジャン・コクトーは水越松南の作品を絶賛し、詩人ポール・クローデルは親交のあった冨田溪仙と合作を残しました。ヨーロッパの文化人たちが注目したこの3人。作品を見ると、デフォルメや筆墨の奔放さに共通点があります。今回、ガラスケースのコーナーでは、筆墨とデフォルメを基準に作品を選んでみました。その中には、セザンヌやファン・ゴッホに感化されて、個性を表す手段としてあえて筆墨を選んだ画家も含まれます。また、伝統的ないわゆる「南画」系の画家も含まれます。私たちから見て、前者と後者に違いはあるのか、あるとしたらどんなところか、そんなことも考えながらご覧ください。

岸田劉生 四季の花果図  1924
2017080612030001
2017080612040000

小杉放菴(未醒) 海南画冊 1931
土佐の風景だそうですが、明時代の中国絵画のよう。
2017080612090000
2017080612090001
2017080612090002
2017080612090003
2017080612090004
2017080612100000
2017080612100001
2017080612100002
2017080612100003
2017080612100004

松林桂月 水墨深林 1961
2017080612070002

手前のコーナーでは、株式会社資生堂の名誉会長、福原義春氏より寄贈を受けた中から、山本丘人の作品5点が公開。義春氏の母をモデルにしたこの絵は、父の信義氏が山本に特別に依頼した作品だそうです。
山本丘人 福原愛子像 1933
2017080612140002

山本とかつて同じグループで活動した杉山寧、上村松篁も併せて展示。
上村松篁 朝 1953
2017080612010001

杉山寧 孔雀 1956
2017080612000001

他にも、見どころがたくさん。
アンリ・ルソー 第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神 1905-06
2017080611500001

藤田嗣治 武漢進撃 1938-40 戦争画も描いていたのですね。藤田の作品は他にも多数展示されています。
2017080611540001

今回のコレクション展から、月曜の休館日を利用して、日本画、写真、素描などを中心に、展示室ごとにこまめに展示替していくことになったそうです。訪れるたびに新たな発見がありそうですね。
また9月12日~11月5日には、3階の8室と10室で、東山魁夷を特集するそうです。こちらも楽しみ!